どういう病気?

様々な種類のウイルス感染が原因となる病気です。
ウイルスが脳と脊髄の周りを覆っている髄膜という部分に炎症を起こし、高熱、嘔吐、頭痛を引き起こす病気です。後遺症を残す確率はそれほど高くありません。
主な症状
- 高熱
- 嘔吐
- 頭痛
- 甲高い声で泣く
- 大仙門の膨隆
- 首が曲がらなくなる
無菌性髄膜炎の特徴
いわゆる夏風邪のウイルス(エコー、コクサッキーウイルス)の感染が原因となることが多く、他にもおたふく風邪のウイルスなどで起こすことがあります。そのため夏風邪の症状から始まり発熱し、その後に頭痛、嘔吐が認められます。4〜5日たっても熱が続くことが多く、赤ちゃんの場合は不機嫌や刺激に敏感になったり、よく寝るようになったりします。
一般的な診断・治療
症状だけではウイルス性か細菌性の判断は難しく、血液検査を行ったり、腰に針を刺して髄液検査を行います。
そのため入院となることが多いですが、ウイルス性と診断された場合は対症療法で経過をみていきます。
ホームケア・アドバイス
家で経過を見る場合は、命の危険があり、後遺症の残る可能性のある細菌性髄膜炎の可能性も考え、けいれんや意識の状態が悪くなってこないかを注意してみてあげましょう。
無菌性(ウイルス性)と診断がついて、全身状態が良好であれば自宅で治療することもあります。その場合は安静を保ち、少しずつ水分を与えてください。食べられる場合は好きなものをあげてかまいません。
受診の目安
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けいれんやウトウト、ぐったりするときはすぐに受診をしましょう。
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嘔吐、頭痛がつづくときや水分がとれないときも受診をしましょう。
登校・登園の目安
もとの疾患の登校基準に照らし合わせて考えます。
医師から治癒したと認められれば登校は可能です。