熱性痙攣

熱性痙攣は、日本では約8%にみられる病気です。
熱性痙攣を何度か繰り返す場合は、予防のためにダイアップ座薬を使用することができます。

どういう病気?

熱性痙攣は、どういう病気?主に生後6か月から5歳頃でまでに、38度以上の急な発熱に伴って、痙攣(けいれん)発作や意識障害を引き起こす病気です。
多くは、発熱の初期に起こります。
けいれん発作には、手足が固くなりつっぱる、手足がぴくぴくする、また手足に力が入らずだらんとしたまま意識がなくなるなどのいくつかのタイプがあります。
いずれも目があわず、顔色が悪くなることがほとんどです。

主な症状

  • けいれん

  • 発熱

  • 意識障害

  • 焦点があわない

  • 顔色不良

熱性痙攣の特徴

ほとんどの痙攣が2-3分などで収まりますが、まれに15分以上続くことがあります。
症状がおさまったあとは、しばらくぼーっとしたり、眠ってしまうことがありますが徐々に意識は戻ります。

一般的な診断・治療

熱性痙攣は、発熱に伴う病気です。
まずは熱の原因を調べ、けいれんを起こすような他の疾患(髄膜炎、脳炎、低血糖症など)がないかを検査します。

ホームケア・アドバイス

痙攣や意識がないときには、安全な場所に横向きにし、首もとがしまらないように服を緩めたり、マフラーなどは外してください。
嘔吐したり、唾液によって誤嚥しないようにするためです。

受診の目安

熱性痙攣の受診の目安数分で痙攣が収まり、意識が元に戻っていれば慌てて受診の必要はありません。
症状が10分以上続く、意識が戻らない場合は救急車での受診が必要です。