現在では、楽しんで体を動かすことや適度な緊張感は発作を抑制することが知られ、スポーツや水泳をすることは可能であることがわかってきています。
ただし、発作を起こすことで生命の危険がある場合(スキーなど)や疲労や光の刺激で発作をおこしやすい方は注意が必要です。
どういう病気?
てんかん発作を繰り返す脳の病気です。脳の神経細胞が突然激しく電気的な興奮を起こしてしまうことが原因でてんかん発作が繰り返し起こります。
発症年齢は生後から3歳までと学童期(6~12歳頃の小学生)に起こりやすいことが知られています。小児てんかんの患者さんの一部は成人までに治ることがあります。
主な症状
- けいれん
- 意識障害
- 発作
- 失神
てんかん(小児)の特徴
原因は出産時のトラブルによる脳障害や、ウイルス、細菌による感染症、遺伝子の変異など多岐に及びますが、小児てんかん全体では原因不明のことが多いです。
神経細胞の異常な興奮が、脳のどの部位におこるかによって、発作の症状が変わってきます。意識がなくなったり、手足ががくがく動く症状だけではなく、ぴかぴか光が見える、音が聞こえにくい、頭痛や吐き気などの症状として現れることがあります。
一般的な診断・治療
一般的には脳波検査を行い、脳の神経細胞に異常な興奮がないかどうかを調べます。また、頭の画像検査(MRI検査など)を行い、てんかん発作を起こすような異常がないかどうかを調べます。
治療は、抗てんかん薬の服用を行います。また、外科手術で治ることもあります。
ホームケア・アドバイス
精神的緊張や、睡眠不足、発熱などが発作を起こしやすくすることが知られています。
生活を改善したり、発作を起こす原因をなくすことが発作を治療する上で重要です。