おたふく風邪(ムンプス)

どういう病気?

おたふく風邪(ムンプス)は、どういう病気?耳の下(耳下腺)やあごの下(顎下腺)が腫れて痛がります。複数の耳下腺が腫れることがあります。腫れは1~3日でピークを迎え、1週間ほどでひきます。
熱は3~4日でおちつきます。髄膜炎、難聴、顔面神経麻痺、睾丸炎・卵巣炎による不妊など、合併症が問題となります。

主な症状

  • 耳の下の腫れ・痛み
  • 顎の下の腫れ・痛み
  • 発熱
  • 頭痛
  • 難聴
  • 顔面神経麻痺

おたふく風邪(ムンプス)の特徴

ムンプスウイルスというウイルスの感染症。季節性はあまりありませんが、保育園などの施設での散発的な流行がみられます。
感染すると唾液の中にウイルスが増え、飛沫が粘膜に付着することで感染します。
思春期以降に感染すると、睾丸炎(20〜30%)や卵巣炎(約7%)を起こすことがあり、不妊の原因となることがあります。

一般的な診断・治療

耳下腺炎を起こす細菌・ウイルスは色々ありますが、ムンプスウイルスによるものを証明するためには、血液検査で抗体の上昇を確認する必要があります。幼稚園・保育園・学校などで流行していれば、血液検査をしなくても診断できる場合もあります。
治療は対症療法として痛み止めを使用しますが、ウイルスに対する根本的な治療はありません。

受診の目安

受診の目安耳の下や顎の下の痛みが強くて我慢できない場合は、受診してください。
頭痛・吐き気・腹痛などを伴う場合は合併症を併発している可能性があるので、早めの受診が必要です。