今日受診した子で、近所でビタミン剤を処方されているお子さんがおられました。
口内炎の診断で処方されたそうです。
確かに、ビタミンB群が不足すると口内炎になるので、方向性は合っていると思います。
最近、ビタミンをはじめとするサプリメントが大流行りですね。子ども用のも市販されるようになっていますが、本当に必要なのでしょうか?
サプリメントは本当に必要か?
いきなり核心的な問いですが、日本人の場合、極端な偏食や飢餓状態でなければ、栄養素として不足は殆どないと考えられます。
もちろん、アルコールの飲み過ぎなどでビタミンが消費されたり、特定の病気で欠乏する場合は別です。
そういう特殊なケースを除けば、基本的に健康に動けている人は欠乏症というのは殆どありません。
サプリメントに害はないのか?
サプリメントは医薬品ではありませんので、健康食品扱いです。
ですので、一般の方には「摂れば摂るほど健康になる」と誤解されているケースがあります。
しかし、どんなに体に良いものでも、摂取しすぎると体に害を及ぼします。「すぎたるは及ばざるが如し」という奴ですね。
有名なのは脂溶性ビタミンといって、体に蓄積するタイプのビタミンです。A・D・E・Kの4種類がこれにあたります。他のビタミンは水溶性ビタミンといって、多少摂りすぎても尿から排泄されますが、脂溶性ビタミンは体に溜まって害を来します。
また、他にもいくつかの栄養素は摂りすぎると癌のリスクが上がるものがあることがわかっています。
足りていないビタミンは?
と、日本人は基本的には栄養素は足りているのですが、実はビタミンDは足りていません。
ビタミンDは骨を丈夫にするビタミンです。他にも免疫力を高め、感染に強くなったり、がんを予防してくれたりするビタミンです。
日本は超高齢化社会に突入していきますが、高齢になると骨が脆くなる「骨粗鬆症」という病気が問題になります。
その骨粗鬆症対策として、若いうちからビタミンDを適切に摂取して、強い骨を作っていくことが重要だと考えられるようになっています。
どんなものに含まれる?
食物由来のビタミンDは、鮭などの魚や椎茸などのキノコ類のほか、卵や肉類に多く含まれています。
最近はダイエットブームで食事の摂取量自体を減らしてしまうケースが多いのですが、そういうケースではビタミンDの摂取は明らかに足りなくなってしまいます。
また、ビタミンDというのは不思議なビタミンで、日光にあたると皮膚で合成されるのですが、日焼け止めを使用することで合成が邪魔されてしまうので、日焼けを気にする若年女性でも不足が心配されています。
まとめ
ビタミンが欠乏しているかどうかの診断は、実は結構難しいものです。特殊な検査が必要なケースもあります。
そういう微妙な状況に漬け込んで、サプリメントを売ろうとするビジネスも多いのが現状です。
普通にバランスよく食事を摂っていれば、ほとんどの栄養素は足りています。
ビタミンDに関しては確かに不足はしているのですが、サプリメントで摂りすぎると過剰症を起こすこともありますので、基本的には鮭やキノコ、卵・肉類から摂取するようにしましょう。
今日も読んでくれてありがとう☺️
ではまた明日もお会いしましょう👋
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