手足口病

コドモの病気と治療

12月も折り返しそうな今日この頃、小児科クリニックではいろんな病気が発生しています。

インフルエンザ、コロナ、感染性胃腸炎、溶連菌にアデノ。

ま、このあたりは9月ごろからずっと続いているのですが、最近ある病気が増えてきました。

それは、、、

手足口病🖐️🦶👄

なんです。

通常は夏に流行するパターンが多いのですが、なぜこの季節??

ということで、この手足口病について解説してみましょう!

そもそもどんな病気?

その名の通り、🖐️と🦶と👄に発疹(ブツブツ)ができる病気です。

通常は夏〜秋にかけて、乳幼児の間で流行します。

原因ウイルスは、エンテロウイルス属というグループで、その中にコクサッキーウイルスやエンテロウイルスなどの性質の似たウイルスが含まれています。

ちょっと分類が難しいですね😅

ウイルスによって発疹の出方が少しずつ異なっていて、大まかにわけると

  • 肘・膝・口の周りに多く出るパターン
  • 手のひら・足の裏・口の中に多くできるパターン

があります。

どちらのウイルスにしても、唾液にウイルスが含まれており、それが口から他人の口に入ったり(飛沫感染)、ウイルスが付着したオモチャや手などを介して他人の口に入る(接触感染)ことで感染が成立します。

便の中にもウイルスがたくさん排出されるので、便を処理した後に手洗い・消毒が不十分だと感染することがあります。

そうしてウイルスが体内に入ると3〜6日して(潜伏期と言うやつですね)、発熱や発疹が出ます。
熱は必ずしも出るわけではなく、統計上は3人に1人程度となっています。

ほとんどのコドモは発熱・発疹程度で自然に治癒しますが、まれにウイルス性髄膜炎(発熱・頭痛・嘔吐など)を起こして重症化するケースもあります。

診断法は?

実は有効な検査はなく、見た目周囲の流行状況で判断します。

特徴的な発疹が見られれば、診断自体はそう難しいものではありません👌

治療は?

治療も特別な治療はなく、発熱や痛みがあれば解熱鎮痛剤を使用します。
粘膜に炎症が強い場合は、医師によってはトラネキサム酸を使用するケースもあります。

どちらも対症療法ですね。

喉の痛みが強くて水分や食事が摂れない場合は、脱水を起こすケースもまれにあります。
脱水の程度によっては、点滴をしたり、ひどい場合は入院することもあります。

ホームケアのポイント

味の濃い食べ物や飲み物は、ノドに沁みます😭

特に「酸味」が注意です。盲点はケチャップ🍅激痛で大泣きするくらい💦

塩分も薄くした方がいいですね。
ママ・パパも口内炎の時をイメージしてもらえれば想像しやすいでしょう。

兄弟がいる場合は感染対策も重要です☝️

感染力が強いので、手洗いや環境消毒が重要です。
アルコールでOKです。
唾液や便にはウイルスがいっぱいなので、特に注意が必要です。

登校・登園に関しては、熱が下がって、食事が普段通りに食べられるようになればOKです。
食べられる=口内炎が治ってきた、と考えられるからです👌
発疹は残っていても登校・登園には関係ありません👌👌

まとめ

今年は若干季節外れ感がありますが、いつ流行してもおかしくはありません。

きちんと対処法をしっておけば、あとは日にち薬の病気です。

今日も読んでくれてありがとう☺️

ではまた明日もお会いしましょう👋

おまけ:日替わり動画

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