気温が下がると一気に乾燥肌に!!

コドモの病気と治療

最近、感染症が非常に多いので、そればっかり話題にしてしまいましたが、そう言えば近頃増えてきた疾患があります。

それは、、、

乾燥肌

です。ほんと、子どもたちは一気に乾燥肌になっちゃってます。

ついこの間まで暑くて汗だくだったのに、もう乾燥?と思われるママ・パパも多いと思います。

今日はそんな乾燥肌について解説していきたいと思います。

乾燥肌のメカニズム

皮膚はその表面を油分で覆うことで、水分の蒸発を防止しています。

汗をしっかりかくと、その中には油分と水分が混じっているので、自然とそれらが補給されるわけです。

しかし、それらの補給量が減ったり、それらを人為的に除去しまったり、あるいは蒸発する勢いが強くなったりすることで、皮膚から水分が失われて乾燥肌が発生します。

水と油の補給不足

これは季節の変化が最大の要因です。

要するに気温が下がって、あまり汗をかかなくなるのです。

ま、これは誰もが理解しやすいポイントですね。

人為的な水分・油分の除去

人の皮膚は、自前の保湿成分(油分と水分)を分泌して保護しているのですが、それを過剰に洗い流してしまうことでも乾燥肌は発生してしまいます。

みなさんはお風呂に入る時(子どもを入れる時)、夏も冬も同じようにボディーソープを使って体を洗っていませんか?

日本人は清潔好きな民族なので、毎日お風呂に入って、石鹸でゴシゴシ体を洗う習慣があります。

CMなどで「弱酸性」とか言われると、イコール「皮膚に良い」と勘違いさせられてしまっていますが、弱酸性かどうかと、油分を取るか取らないかは全然別の議論です。

基本的には、原材料が鉱物由来(石油由来)だろうが、植物由来だろうが、または弱酸性だろうが中性だろうが、泡立っているものは全て界面活性作用がありますので、油分を奪って洗い流されてしまいます。

なので、汗をあまりかかない秋〜冬になっても、夏と同じように石鹸・ボディソープを使ってしまうと、過剰に油分を取りすぎてしまいます。

汗の汚れはの主成分は油分と水分と塩分くらいのものですので、本来はお湯に使っただけでもかなり流されてしまいます。

つまり、汚れの酷くないところは、湯船で使ってお湯で撫で洗いするだけで十分落ちます。

ただ、脇や肘・膝、お股の周りなど汚れの強いところは石鹸であらってもOKです。あくまで汚れを見ながらということになります。

また、頭髪部は体よりも油分が多いので、シャンプーしないと匂いが強くなることがありますので、シャンプーは毎日でもいいでしょう(欧米の人たちは毎日は洗わないようですが)

空気の乾燥

空気中の湿度を表示する方式には2つあって、相対湿度絶対湿度という考え方があります。

一般的に天気予報などで聞かれる「湿度50%」みたいなのは、相対湿度と呼ばれる数字です。

空気中には気温ごとに水蒸気を含むことが出来る量の限界があります。

これを飽和水蒸気量と言いましたね。物理で習ったのを覚えているかもしれませんね。

相対湿度というのは、「その限界のうち何%の水分を含んでいるか」を示しています。

つまり、相対湿度は空気中に含まれる【水蒸気の割合】を表しています。

この割合で1年の相対湿度の変化を見てみましょう↓

え?夏も冬もそんなに変わんないじゃん?

と思ったアナタ!

はい、みなさんそう感じています。

でも、実は先ほど出てきた飽和水蒸気量という「どのくらい空気が水蒸気を含むことができるか」は気温によって大きく変化します。

なので、上の相対湿度に、気温による飽和水蒸気量を掛け合わして、「実際にどのくらいの重さの水が含まれているか」をグラフにすると、、、↓

おっと!冬と夏とでは大違い。

これが相対湿度表示のワナなんですよね。ご理解いただけました?

まとめ

いかがでしたでしょうか?

そんなこんなで、皮膚から水分が奪われてしまい、乾燥して痒みが出ちゃうんですね。

特に繰り返しますが、石鹸・ボディソープは気を付ける必要があります。皮膚に良かれと思ってやっていることが、逆効果になってしまうこともあるわけです。

大事なのは、お子さんの肌を触って乾燥状態を確かめてあげること。

スキンシップは気持ちのケアだけでなく、皮膚の状態を知るにも大きく役立ちます。

ちゃんとみてあげてくださいね。よろしくお願いします。

今日も読んでくれてありがとう!

明日もまたお会いしましょう👋

おまけ①ライブなんでも相談室アーカイブ

今週水曜日もYouTubeライブ「なんでも相談室」を開催しました。

今回も多彩なご質問・ご相談をいただき、1時間強、しっかりお話しさせていただきました☺️

下記のタイムスタンプをクリックすると、その部分の動画が始まります。

【本日の相談内容】

3:50 今後の配信について

〇Instagramから

6:59 インフルワクチンは年齢によって副反応が出る?

12:21 5歳男児。食事開始後お腹がチクチク…週に4~5回も。受診必要?

16:09 小学生女児。インフルワクチン1回だけは効果無い?

22:28 熱や下痢はないのに食事中に嘔吐。考えられる病気は?

25:30 インフル陽性。治ったあとはいつからインフルワクチンOK?

27:30 もうすぐ生後9ヶ月。ハイハイしません。大丈夫?

30:49 もうすぐ1歳女児。下唇を吸う癖が。歯への影響は?

32:50 目が赤い&鼻がズルズル。秋花粉?風邪?判断基準は?

41:16 溶連菌やアデノに罹った後の予防接種。いつからできる?

42:20 市販の風邪シロップが熱性痙攣を誘発!なぜ販売停止にならない?

50:56 小学2年女児。繰り返し口内炎。内臓からの影響?

52:50 予防接種時、子どもへ注射をする事を説明する?

54:58 2歳1ヶ月。集団行動ができない。多動?発達相談が必要?

57:47 年少男児。突然夜中に発熱しクループのような咳。咳が2日で治ることもある?

○YouTube

1:00:06 子供が高熱で毎回熱せん妄。微熱に下がっても…よくある?

1:01:37 息子。ソリフェナジン錠内服。水で飲むor噛み砕く、効果の差は?

1:04:13 保育園勤務。ノンワクチンのママへ打つことを勧める時はどうしたら?

1:07:15 これからノロや胃腸炎の季節。髪の毛などに付いた吐物からも感染する?

1:09:19 6ヶ月男児。ベビーベットだと夜中に2-3回起きる。先生のお子さんどうやって寝てた?

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