- アレルギー性鼻炎の原因にアプローチする治療です
- アレルギー性鼻炎の主な治療方法
- まずはアレルギーの原因を確認します
- 舌下免疫療法はどのように行うの?
- 治療は毎日の継続が大切です
- 期待できる効果
- スギ花粉とダニでは開始できる時期が異なります
- 舌下免疫療法を受けられない・慎重な判断が必要な場合
- 副作用について
- 複数のアレルギーがあるお子さんへ
- 費用について
- 舌下免疫療法の終了
- 舌下免疫療法についてよくあるご質問
- ご予約について
お子さんのアレルギー性鼻炎でお悩みのご家族へ
アレルギーの原因にアプローチし、症状の改善を目指す
「舌下免疫療法」
アレルギー性鼻炎は、くしゃみ・鼻水・鼻づまりなどのつらい症状を引き起こします。
症状が続くと、睡眠や勉強への集中など日常生活に影響を及ぼすこともあります。また、気管支ぜんそくなど、ほかのアレルギー疾患を併発する場合もあります。
舌下免疫療法は、アレルギーの原因となる物質を少量ずつ体内に取り入れることで、アレルギー症状を和らげ、長期的な改善を目指す治療法です。
アレルギー性鼻炎の原因にアプローチする治療です
くしゃみ、鼻水、鼻づまりなどのアレルギー性鼻炎は、睡眠や集中力、日常生活に影響することがあります。舌下免疫療法は、原因となるアレルゲンを少量ずつ体内に取り入れ、体を徐々に慣らしていくことで、アレルギー症状の軽減を目指す治療です。
現在、舌下免疫療法の対象となる主なアレルゲンは「スギ花粉」と「ダニ」です。毎日継続する必要があり、治療期間も数年にわたりますが、症状を抑える薬だけに頼らない治療の選択肢として検討できます。
舌下免疫療法をご希望の方は、まず一般診療の当日整理番号をお取りください。
診察で治療についてご説明し、必要に応じてアレルギー検査を行ったうえで開始時期をご案内します。
アレルギー性鼻炎の主な治療方法
| 治療 | 目的 | 主な方法 |
|---|---|---|
| 薬物療法(対症療法) | 現在出ている症状を和らげる | 内服薬・点鼻薬・点眼薬など |
| アレルゲン免疫療法 | アレルゲンに対する反応を和らげることを目指す | 舌下免疫療法など |
2つの治療法のうち、アレルギーの原因そのものにアプローチし、長期的な症状の改善が期待できるのが「免疫療法」です。
ダニ(ハウスダスト)やスギ花粉に対して過剰に反応する体質を少しずつ改善することで、くしゃみ・鼻水・鼻づまりなどの症状を和らげることを目指します。
鼻づまりで夜ぐっすり眠れないのを
何とかしてあげたい
この先もずっと、つらい症状と
付き合っていくのが心配
受験や勉強に集中する時期までに、
少しでも症状を改善してあげたい
このようなお悩みをお持ちのご家族は、舌下免疫療法について一度ご相談ください。
お子さんのアレルギー性鼻炎の治療として、
「舌下免疫療法」を選択されるご家族が増えています。
アレルギーの原因にアプローチする免疫療法には、以前から、アレルゲンを含む薬剤を注射する「皮下免疫療法」があります。
皮下免疫療法は、治療開始時に頻回の通院が必要となることがあり、その後も長期間にわたって定期的に注射を受ける必要があります。特にお子さんにとっては、通院や注射が負担になることもあります。
そのような負担を軽減できる治療法として登場したのが「舌下免疫療法」です。
現在は、スギ花粉症とダニによるアレルギー性鼻炎に対して、健康保険を利用した舌下免疫療法を受けることができます。
舌下免疫療法では、アレルゲンを含む錠剤を1日1回、舌の下に一定時間置いた後に飲み込みます。毎日ご自宅で服用を続けることで、少しずつ体をアレルゲンに慣らし、アレルギー症状を和らげていくことを目指します。
初回の服用は医療機関で行いますが、その後はご自宅で治療を続け、定期的に通院していただきます。治療は数年間にわたって継続することが推奨されています。
お子さんも治療を受けることができ、錠剤を舌の下に一定時間保持してから飲み込むことができる年齢が、治療開始のひとつの目安となります。
アレルギー性鼻炎は、長期間にわたって症状が続くことがあります。お子さんのうちから適切な治療を行うことで、症状の軽減や使用するお薬の減量などが期待できます。
毎年のスギ花粉症を
少しでも楽にしてあげたい
ダニによる鼻炎症状を
改善してあげたい
将来を見据えて、
アレルギーの原因にアプローチする
治療を考えたい
このような場合は、舌下免疫療法も治療の選択肢のひとつです。お子さんが治療の対象となるかどうかも含め、まずはお気軽にご相談ください。
まずはアレルギーの原因を確認します
舌下免疫療法を始める前に
舌下免疫療法を始める前には、問診やアレルギー検査を行い、アレルギー性鼻炎の原因となっているアレルゲンを確認することが大切です。
問診
まず、症状が現れる時期や症状の程度、これまでにかかったアレルギー疾患などについて詳しくお伺いします。
問診や診察を通して、現在の症状がアレルギー性鼻炎によるものか、ほかの病気による可能性がないかを確認します。
抗体検査
必要に応じて採血によるアレルギー検査を行い、症状の原因となっているアレルゲンを確認します。
検査の結果、スギ花粉またはダニが原因であることが確認され、その他の条件を満たしている場合には、舌下免疫療法を治療の選択肢として検討できます。
舌下免疫療法を始める際の注意点
舌下免疫療法は、アレルギーの原因に少しずつ体を慣らし、長期的な症状の改善を目指す治療法です。治療を始めてすぐに効果が現れるものではなく、継続して治療を行う必要があります。
治療開始後も、症状に応じて抗アレルギー薬などを併用し、経過を確認しながら治療を進めていきます。
また、以下の点にも注意が必要です。
- ダニやスギ花粉以外にもアレルギーの原因がある場合は、舌下免疫療法を行っても症状が残ることがあります。
- 重症の気管支ぜんそくがある場合など、お子さんの体調や病気の状態によっては舌下免疫療法を行えないことがあります。
治療を開始できるかどうかは、検査結果やお子さんの状態を確認したうえで医師が判断します。
舌下免疫療法はどのように行うの?
- 1日1回、決められた量の舌下錠を服用します。治療は長期間継続することが大切で、一般的に3年以上の継続が推奨されています。
- 治療を始める前に、お子さん一人ひとりにどの程度の効果が得られるかを正確に予測することはできません。治療を継続しながら、症状やお薬の使用状況などを確認し、治療効果を評価していきます。
- 舌下免疫療法は、約8割のお子さんに症状の改善が期待できますが、すべての方に同じような効果が得られるわけではありません。十分な効果が得られない場合もあります。
- ダニによるアレルギー性鼻炎はもちろん、スギ花粉症の場合も、舌下錠は季節にかかわらず1年を通して毎日服用します。十分な効果を得るためには、自己判断で中断せず、継続して治療することが大切です。
- 初めて舌下錠を服用する際は、クリニック内で医師の指導・観察のもと行います。服用後は30分程度院内でお待ちいただき、アレルギー反応などがないことを確認してからご帰宅いただきます。問題がなければ、翌日からはご自宅で毎日服用していただきます。
- 舌下錠を服用した後、5分間はうがいや飲食を控えてください。また、服用前後の激しい運動や入浴などについても注意が必要です。具体的な注意事項は、治療開始時に詳しくご説明します。
- 治療開始後は、お薬の効果や副作用の有無、お子さんの体調などを確認するため、定期的に受診していただきながら治療を進めます。
治療は毎日の継続が大切です
舌下免疫療法は、すぐに症状をなくす治療ではありません。毎日治療薬を服用し、長期間継続することで効果を目指します。一般的には3~5年程度の継続が推奨されます。自己判断で中断せず、治療の継続や終了については医師と相談しましょう。
期待できる効果
舌下免疫療法は、アレルゲンに対する体の反応を少しずつ変えていくことで、アレルギー症状の長期的な改善を目指す治療法です。
ただし、治療効果には個人差があり、治療を受けたすべてのお子さんの症状が完全になくなるわけではありません。症状が大きく改善するお子さんがいる一方で、十分な効果が得られない場合もあります。
完全に症状がなくならない場合でも、症状を抑えるために使用するお薬の量を減らせたり、スギ花粉症の場合には、お薬が必要となる期間を短くできたりすることが期待できます。
実際に当院で治療を受けられた方からも、「以前よりずっと楽になった」といったお声をいただくことがあります。
アレルギー性鼻炎の症状が長く続いていると、お子さんご本人やご家族が、鼻づまりや鼻水、睡眠への影響などを「いつものこと」と感じてしまっている場合もあります。
舌下免疫療法によって症状が改善することで、毎日の生活をより快適に過ごせるようになる可能性があります。長期的な視点でお子さんのアレルギー性鼻炎と向き合うための、治療選択肢のひとつとしてご検討ください。
舌下免疫療法は、スギ花粉症やダニによるアレルギー性鼻炎を対象とした治療ですが、鼻の症状だけでなく、目のかゆみや涙などのアレルギー症状についても改善が期待できる場合があります。
また、舌下免疫療法には、アレルギーの原因となる物質に対する体の反応を少しずつ変えていく働きがあります。そのため、将来的な新たなアレルギーの発症や、ほかのアレルギー疾患への進展を抑える可能性についても研究が進められています。
ただし、これらの効果には個人差があり、すべてのお子さんに同様の効果が得られるわけではありません。お子さんのアレルギーの状態を確認しながら、長期的な視点で治療を続けていくことが大切です。
スギ花粉とダニでは開始できる時期が異なります
| 対象 | 開始時期の考え方 | ポイント |
|---|---|---|
| スギ花粉 | スギ花粉の飛散期を避けて開始 | 開始可能な時期は、その年の飛散状況や体調を踏まえて医師が判断します。 |
| ダニ | 原則として年間を通して検討可能 | 症状が強い時期や体調不良時は、開始時期を調整することがあります。 |
スギ花粉の飛散情報をメールで受け取れるサービス
鳥居薬品が提供するサービスに登録すると、スギ花粉の飛散状況や飛散終息時期の予測など、舌下免疫療法を始める時期の参考となる情報をメールで受け取ることができます。
スギ花粉症の舌下免疫療法をご検討中の方は、ぜひご活用ください。
スマートフォンでメールを受け取りたい方は、QRコードから簡単にご登録いただけます。
https://alg-torii.jp/ ※外部サイトへ移動します。
舌下免疫療法を受けられない・慎重な判断が必要な場合
年齢、アレルギーの原因、ぜんそくなどの合併症、服用中のお薬、全身状態などによっては、舌下免疫療法を行えない場合や慎重な判断が必要な場合があります。
- 対象となるスギ花粉・ダニのアレルギーが確認できない場合
- 重いぜんそくなど、治療の安全性に影響する病気がある場合
- 過去に治療薬で重いアレルギー反応を起こしたことがある場合
- 免疫系に関わる病気や治療を受けている場合
- そのほか、医師が舌下免疫療法を適さないと判断した場合
※実際に治療できるかどうかは、診察・検査結果をもとに医師が判断します。
副作用について
舌下免疫療法では、アレルゲンを含む治療薬を使用するため、副作用が起こることがあります。比較的みられやすいのは、口の中のかゆみ・違和感・腫れ、のどの違和感などです。
- 口の中・唇のかゆみ、腫れ、違和感
- のどの違和感
- くしゃみ、鼻水、鼻づまり、目のかゆみ
- 腹痛、吐き気、下痢などの消化器症状
- じんましん、咳、ぜんそく症状
など
まれに強いアレルギー反応が起こる可能性もあるため、初回服用は必ず医療機関内で行います。服用後に息苦しさ、全身のじんましん、強い咳などの症状がみられた場合は、速やかに医療機関へご相談ください。
複数のアレルギーがあるお子さんへ
現在、日本で舌下免疫療法の対象となっているのは、
「ダニ(ハウスダスト)」と「スギ花粉」の2種類です。
それぞれのアレルゲンに対して行う治療のため、
ダニ・スギ花粉以外のアレルギーには基本的に効果は期待できません。
ですから、複数のアレルギーをお持ちのお子さんの場合、治療によってダニ(ハウスダスト)やスギ花粉に対するアレルギー反応が緩和されても、そのほかのアレルギーによるひどい症状があれば、結局はラクにならないということになってしまいます。
したがって、ダニ(ハウスダスト)やスギ花粉以外の物質に強いアレルギーをお持ちのお子さんにはあまりお勧めしていません。
もちろん、複数のアレルゲンをお持ちであっても、ダニ(ハウスダスト)やスギ花粉に対するアレルギーだけでも軽症になれば、日常生活上大きなメリットがあるという場合に使用することは可能です。例えば、スギ花粉の季節だけ特に症状が悪化するお子さんなどです。
そのような観点からも、血液検査でアレルゲンを調べる必要があります。血液検査では、どんな物質に対してどれくらい強いアレルギーがあるかが分かるので、その結果を見て個別に相談させていただいています。
なおまた、ダニ(ハウスダスト)とスギ花粉の両方にアレルギーを持つお子さんの場合、現時点ではダニ(ハウスダスト)とスギ花粉に対する治療薬を2種類同時に開始することは認められていません。
いずれかの治療を開始してから状態が安定してくれば次を始めることになります。個人的な考えとしては、スギ花粉は1年の2~3か月、ダニ(ハウスダスト)は1年を通してなので、ダニ(ハウスダスト)に対する治療の効果が大きいと感じますが、スギ花粉のほうに強い反応を示しているお子さんなら、スギ花粉が先ということもあり得ます。治療の進め方についてはお子さんの状態に合わせて個別にご提案させていただきます。
費用について
3割負担の場合、舌下免疫療法のお薬代の目安は、ダニ(ハウスダスト)が月額約2,800円、スギ花粉が月額約1,500円です。
別途、診察料がかかるほか、治療開始時などに症状を抑えるお薬を併用する場合は、そのお薬代も必要となります。
お子さんの場合は、お住まいの地域の子ども医療費助成制度が適用されることがあります。そのため、実際の自己負担額はお住まいの市区町村や助成内容によって異なります。
堺市内にお住まいで「子ども医療証」をご提示いただいた場合
子ども医療費助成制度が適用される場合は、制度に基づいた自己負担額となります。受診の際は「子ども医療証」をご提示ください。
舌下免疫療法(3割負担の場合)
※お薬代の目安です。診察料および併用するお薬代(必要な方のみ)は含まれていません。
| 対象 | 1日あたり |
|---|---|
|
1日あたり500円までの自己負担となります(医療費が500円未満の場合は、その金額をご負担いただきます)。 同一医療機関での自己負担は、1か月あたり最大2日分までです。3日目以降は、風邪などほかの病気で受診された場合も自己負担はありません。 |
堺市にお住まいで「子ども医療証」をお持ちのお子さんは、受診時に健康保険の資格情報と子ども医療証をご提示いただくことで、医療費助成を受けることができます。
1医療機関あたりの自己負担額は1日500円まで(医療費が500円未満の場合はその金額)で、1か月につき最大2日分までとなります。
そのため、同じ月に当院を3日以上受診された場合、3日目以降の自己負担はありません。舌下免疫療法の通院だけでなく、風邪などほかの症状で当院を受診された場合も含め、1か月あたりの自己負担額は最大1,000円となります。
※助成内容や適用条件については、堺市の制度に基づきます。
舌下免疫療法の終了
舌下免疫療法は、3~5年間を目安に、少なくとも3年間は治療を継続することが推奨されています。
数年間治療を続け、アレルギー症状が大きく改善したり、症状を抑えるお薬の使用量が減ったりするなど、十分な効果が得られた場合には、医師と相談のうえで治療の終了を検討します。
治療終了後も効果が長期間続くことが期待されますが、時間の経過とともに再び症状が現れる場合もあります。その際は、お子さんの症状や状態に応じて、舌下免疫療法の再開を検討することがあります。
また、治療の途中で服用を中断すると、中断した期間などによっては、再開時にあらためて少量から治療を始める必要があります。
十分な治療効果と安全性のためにも、自己判断で服用を中断・終了せず、必ず医師にご相談ください。
舌下免疫療法についてよくあるご質問
何歳から舌下免疫療法を受けられますか?
年齢だけでなく、舌の下に治療薬を一定時間保持できるか、毎日の服用を継続できるかなども含めて判断します。まずはご相談ください。
治療を始めると、すぐに鼻炎の薬をやめられますか?
すぐにすべてのお薬を中止できるとは限りません。治療開始後も症状に応じて薬物療法を併用し、状態をみながら調整します。
どのくらい治療を続けますか?
一般的には3~5年程度の継続が推奨されます。効果や副作用を確認しながら、医師と相談して治療を続けます。
スギ花粉とダニの両方にアレルギーがあります。治療できますか?
症状や検査結果などを確認したうえで治療方法を検討します。複数のアレルゲンがある場合も、まずは医師へご相談ください。
ご予約について
舌下免疫療法を始めたい方は、一般診療の当日整理番号をお取りください。診察時に治療内容をご説明し、必要に応じて採血などの検査を行います。治療開始日は、診察結果を踏まえてご案内します。