経鼻インフルエンザ生ワクチン「フルミスト」って??
日本初!お鼻にプシュッと吹き付けるだけ!
「フルミスト」って?
- フルミストは、鼻から噴霧するインフルエンザワクチンです。通常の注射タイプのワクチンとは異なり、針を使わず、鼻の粘膜に直接吹きかけるため、注射が苦手な子どもに適した方法です。
- また、接種回数も1回のみですので、注射タイプのワクチンのように2週間開けて2回通院する必要もありません。
- ワクチン自体の対象年齢は2歳~18歳ですが、
- を対象とさせていただきます。
どうやって接種するの?
- フルミストは鼻の中に吹き付けるだけです。両方の鼻にワンプッシュずつスプレーするだけなので、今までの注射する不活化ワクチンと違い、お子さんが痛い思いをすることがありません。
出典:第一三共株式会社提供スライドより引用
フルミストの効果は?
- フルミストは、生きた弱毒化ウイルスを使った生ワクチンで、インフルエンザウイルスに対する免疫を自然に高める効果があります。
- 通常、インフルエンザウイルスは鼻や喉の粘膜から体に侵入します。鼻の粘膜に直接免疫をつけるフルミストは、不活化ワクチンで得られる血液中の抗体に加えて、粘膜にも抗体を持つことができるため、不活化ワクチンよりも高い予防効果が期待されます。
- 実際、欧米ではすでに2003年以降接種が進められていて、12歳までは注射よりも予防効果が高く、特に8歳までは80%を超えるというデータもあります。
- また、予防効果は1年続きます。
副作用はないの?
- フルミストは一般的に安全なものですが、いくつかの軽い副作用が現れることがあります。
- 代表的な副作用:
- - 鼻や喉の違和感(鼻水・鼻づまり、喉の痛み)
- - 軽い頭痛
- - 軽い発熱やだるさ、筋肉痛
上記のように、フルミストを接種した後にインフルエンザに似た症状が見られることがありますが、その頻度は1〜10%程度です。軽い鼻づまりや喉の違和感は10〜50%程度と、注射型ワクチンと比べて少し高い傾向で見られます。何か気になる症状が続く場合は、当院にご相談、ご受診ください。
※当院の休診時間帯は救急センターをご受診ください。その際、「フルミストを接種した」旨お伝えください。
注意することはある?
- フルミストは生きた弱毒化ウイルスを使った生ワクチンですので、接種後の副作用により周囲の方に感染させてしまう可能性があります。
- その為、接種後は
- - 妊娠中の方
- - 免疫が低下している方
- との接触はできる限り控えましょう。
補償はどうなってるの?
- 国内承認薬ですので、注射タイプのインフルエンザワクチンと同じく「医薬品副作用被害救済制度」が適応されます。
接種できない人はいる?
- 以下の方には、フルミストは適していない可能性があります:
- - 発熱中(目安は37.5℃以上)の方
- - 卵やゼラチンで重篤なアレルギー反応を起こしたことがある方
- - 卵を完全除去されている方
- - 治療のため、アスピリンを服用している方
- - 重度の喘息のある方
- 該当する方や、他に気になる点がある場合は、必ず事前に当院へご相談ください。
インフルエンザシーズンの前に、早めに予防接種を受けて、健康を守りましょう!