12月も中盤に差し掛かろうとしています。
この時期、毎年増えるご相談があります。それは、、、
「うちの子、手が黄色い気がするんです」
というもの。
すかさず私は言います。
「この子、みかん大好きでしょ?多分1日に3個も4個も食べるよね」
「え?!どうしてわかったんですか?」
今日はそんなアルアルを解説してみたいと思います。
みかんで手が黄色くなる理由
みかんには、β-クリプトキサンチンやβ-カロテンというカロテノイド色素がたくさん含まれています。
その色素を多量に摂取すると、腸から吸収されて、血流に乗り、全身に回ります。
カロテノイドは皮膚の角質層や表皮、皮下脂肪層に沈着しやすく、分厚い皮膚がある部分、つまり手のひらや足の裏が黄色くなりやすいのです。
柑橘系の色(カロテノイド)で皮膚が染まるので、柑皮症といいます。
手足が黄色くなる他の食べ物
みかんやオレンジが有名ですが、他にもオレンジ色の食べ物は多かれ少なかれこの色素を持っています。
代表選手はニンジンです🥕
他にも
- カボチャ
- とうもろこし
- マンゴー
- プラム
- ほうれん草
- トマト
- パセリ
などがあります。ほうれん草やパセリは意外ですね。
よくあるのは、野菜ジュースです。
時々小さなお子さんにも「健康に良い」と思って、結構な量を飲ませておられるご家庭があります。
明らかにダメな量というのは決まってはいませんが、1日1本か2本くらいにしておきましょう😉
何事も過ぎたるは及ばざるが如しです。
皮膚が黄色くなる重大な病気
柑皮症は病気ではありませんが、皮膚が黄色くなる重大な病態があります。
それは黄疸です。黄疸というのは肝臓から出てウンチを茶色く染める色素の「ビリルビン」が何らかの理由で血液中に流れ込み、全身を黄色く染めてしまう病態です。
黄疸を来す病気と言えば、肝臓や胆道系の病気です。
肝炎・肝臓がん・胆嚢がん・胆石などが有名ですね。
こういう病気があるので、ママやパパは皮膚が黄色くなると心配しちゃうわけです。
柑皮症か黄疸かの見分け方
どちらも皮膚を黄色く染めるのですが、見分けるポイントは、、、
白目(眼球結膜)👀
です。
黄疸では白目も黄色く染まりますが、柑皮症では染まらず白いままです。
まとめ
いかがでしたでしょうか。
みかんやニンジンジュース(野菜ジュース)で起きる体の変化について解説しました。
簡単な見分け方もご紹介しましたが、一般の方にはちょっと難しいかもしれません。
もし心配であれば、信頼できるかかりつけ医に相談しましょうね👍
今日も読んでくれてありがとう☺️
ではまた明日もお会いしましょう👋
おまけ:日替わり動画
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