はじめに
昨日、子どもに使える抗ヒスタミン薬について解説しました↓
昨日の投稿の中でも少しだけ解説しましたが、抗ヒスタミン薬には眠気というものがあります。
今日はその眠気について解説してみたいと思います。
ヒスタミンの役割
ヒスタミンはかゆみ物質として働いているということを解説しましたが、もう一つの大事な役割として脳内で刺激を伝達する物質としても働いています。
かゆみを抑えるために抗ヒスタミン薬を使うと、この脳内の働きも抑えてしまうため眠気が出てしまいます。
どれだけ抗ヒスタミン薬が脳に入るか
これに関しては有名な研究データがあります。
これは、脳内のヒスタミン受容体にどれくらい抗ヒスタミン薬がくっつくか調べたデータです。
抗ヒスタミン薬が脳内の受容体にくっついてしまうと神経伝達がブロックされてしまうので、眠気が出ます。
つまり、たくさんくっつく薬は眠気が強いということです。
つまりつまり、赤い棒グラフが長いほうが眠気が強いお薬ということになります。
眠気が出にくいお薬
上のグラフで、画像の一番上に「非鎮静性」「軽度鎮静性」「鎮静性」というワードがありますが、一応、この区分で眠気を分けています。
簡単にいうと「非鎮静性」が「眠気が出にくいお薬」ということになります。
非鎮静性で、子どもにも使えるのは
- フェキソフェナジン(商品名:アレグラ)
- エピナスチン(商品名:アレジオン)
- オロパタジン(商品名:アレロック)
ということになります。
ただ、これは結構個人差があります。オロパタジンでも眠いという方は結構おられます。
ちなみに、数ある抗ヒスタミン薬の中で、唯一「自動車の運転に制限がない」のはフェキソフェナジンだけです。
眠気が気になる方は、フェキソフェナジンを処方してもらえるか、主治医に相談してみましょう。
まとめ
眠気は本当に個人差がありますが、花粉症などの慢性鼻炎の治療として使う場合は、数ヶ月内服を続けることになるので、できるだけ眠気がない方がいいですよね。
抗ヒスタミン薬はジェネリックメーカーもたくさん作っていますが、年によっては品薄になる年もあります。
明らかに毎年症状が出る方は、早めに受診してお薬をもらっておくのが良いでしょう👍
今日も読んでくれてありがとう☺️
ではまた明日もお会いしましょう👋
おまけ:本日の日替わり動画
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