子どもに使える抗ヒスタミン薬

コドモの病気と治療

はじめに

2月も第2週に入りました。まだまだ寒い日が続きますね。

でも、世間ではそろそろアイツが近づいてきました。

そう、、、スギ花粉です🌲

以前に今年の飛散予報を投稿しました↓

平均的には2月中旬という感じですね。

ということはそろそろ準備を始めなければなりません。

準備といえば、そう、花粉症治療の主役「抗ヒスタミン薬」です☝️

この抗ヒスタミン薬、非常にたくさん使われるので、多くの製品が市販されています。

その数30種類以上!

でもね、子どもに使える抗ヒスタミン薬は限られています。

今日はどんなお薬が使えるのか解説してみましょう。

第一世代、第二世代とは?

抗ヒスタミン薬には第一世代と第二世代があります。

読んで字の如く、前者が古く、後者が新しい。

第一世代には、抗ヒスタミン作用だけでなく、抗コリン作用というのがあり、眠気、または、口渇や便秘、排尿困難などの症状がでることがあります。通常これらは副作用と呼ばれますね。

第二世代には、この抗コリン作用の副作用がありません。

眠気という副作用

抗ヒスタミン薬は、ヒスタミンの働きをブロックすることで作用を発生します。

ヒスタミンというのはアレルギー症状の原因物質でもありますが、脳内で刺激を伝えてシャキッとさせる重要な物質でもあります。

つまり、アレルギー部位に聞けばその症状を緩和してくれますが、脳に行けば刺激を抑えて眠くなってしまうのです。

子どもには第一世代は使わない

実は子どもには、眠気の強い第一世代の抗ヒスタミン薬は使わない方が良いということになっています。

これは、

  • 眠気による学習効果の低下
  • 脳内のヒスタミンをブロックすることによる痙攣(けいれん)誘発作用

この2つの作用が報告されているからです。

子どもに使える第二世代の抗ヒスタミン薬

保険診療として子どもに使用できるお薬には以下のものがあります。

  • セチリジン(ジルテック®:生後6ヶ月以上)
  • レボセチリジン(ザイザル®:生後6ヶ月以上)
  • フェキソフェナジン(アレグラ®:生後6ヶ月以上)
  • オロパタジン(アレロック®:2歳以上)
  • ロラタジン(クラリチン®:3歳以上)
  • エピナスチン(アレジオン®:3歳以上)

それぞれに特徴がありますので、解説してみましょう。

服用回数の違い

1日1回のものは、ロラタジン・エピナスチンです。

1日2回のものは、フェキソフェナジン・オロパタジンです。

セチリジンとレボセチリジンは年齢によって1回の場合と2回の場合があります。

剤形の違い

基本的にはどれも粉薬と錠剤がありますが、レボセチリジンのみシロップ剤があります。

効果の強さ

効果には個人差が大きいのですが、私個人の経験では、

  • 強め:オロパタジン・レボセチリジン
  • マイルド:フェキソフェナジン・ロラタジン・エピナスチン

という印象ですが、人によって下段のほうがよく効くというケースもあります。

自分に合ったお薬を知っておくと、初めて受診するクリニックでもそのお薬をもらえるので覚えておきましょう。

まとめ

クリニックによっては、特定の抗ヒスタミン薬しか扱っていないこともありますが、お子さんによく合う抗ヒスタミン薬を見つけることができると、快適な治療体験を得ることができます。

ぜひそういう目線でお薬の効き目を観察してあげてくださいね。

今日も読んでくれてありがとう☺️

ではまた明日もお会いしましょう👋

おまけ:本日の日替わり動画

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