みなさん、こんにちは!
先日、「年長さんのMRワクチンを忘れないで!」という記事を投稿したばかりですが、今、MRワクチンでちょっとしたトラブルが起きています。
MRワクチンのブログをまだお読みでない方はまず↓をぜひ。
とまあ、注意喚起をしたばかりなのですが、ちょっと困ったことが起きています。
今日はその件について解説したいと思います。
ワクチンメーカーのプレスリリース
今回問題になっているのが武田薬品工業という有名な薬品メーカーのMRワクチンです。
まずはプレスリリースをご覧ください↓
どうやら、記載された使用期限よりも早く性能が落ちてしまうことが問題のようです。
プレスリリースをご理解いただけた方は、以下は読まなくても大丈夫👌
ちょっとわかりにくかったな〜、という方はぜひ以下もお読みください。
生ワクチンの使用期限とは
一般的なワクチンには「生ワクチン」と「不活化ワクチン」という2種類があります(コロナは特殊なmRNAワクチンですが)。
MRワクチンは生ワクチンです。
「生」という字の如く、ワクチンの容器の中には「毒性を弱めた生きているウイルス」が入っています。
それを人体に注射することで、体内で生きたウイルスが増殖し、人体の免疫システムがそれを標的に抗体を作るんです。
生きているウイルスですが、容器の中という特殊な環境の中ではジワジワと活きがが悪くなっていきます。
時間と共に元気なウイルスが減っていくんですが、「この期限なら決められた量の元気なウイルスが残ってますよ」という期限があります。
それがワクチンの使用期限として定められています☝️
今回のトラブルのポイント
はい、ではようやく本題に入りましょう。
何がポイントかというと、、、
表記された使用期限よりも早くウイルスの元気がなくなってしまう製品が見つかった
ということです。
特に製品自体の安全性に問題があったわけではなく、あくまでも「記載された使用期限よりも早く性能が低下してしまう」ということなんです。
通常、使用期限というのは製造から1年程度あるんですが、製造番号(ロット)によっては、2〜4ヶ月前倒しで元気がなくなってしまうようです。
ただし、逆にその元気がなくなるまでの期間(たとえば、Y302だったら2023年12月14日以前)であれば、基本的に性能基準を満たしていますので、それまでに接種したのであれば大丈夫ということになります。
ですので、プレスリリースに載っているロット番号のMRワクチンを自分の子どもが接種しているからといって、直ちに問題になることはないでしょう👌
もし、お子さんの母子手帳を見て、該当する製造番号のワクチンを使用していて、元気がなくなる期限よりも後で接種している場合は、メーカーが保証を検討しているようです。次の項目をご覧ください。
メーカーの対応
メーカーは既に対応を始めていて、問題のあった(可能性のある)ワクチンの自主回収を始めています。
新しく製造された新鮮なワクチンに関しては性能は問題ないので、今メーカーさんは必死で入れ替えに奔走されてます💦
もしこの数日の間にワクチンを予約していた方には、もしかすると医療機関から予約の変更の連絡があるかもしれません。
また、対象のワクチンを、元気がなくなった(可能性がある)期間に接種した方には、行政や医療機関から連絡が入ると思います(以前にも同様のトラブルがあり、その際はそうでした)。
繰り返しますが、安全性には何の問題もないので、慌てずにお待ちいただければと思いますが、もし該当してしまった方は、上記の武田薬品のプレスリリースにある問い合わせ窓口に相談してみてください。
まとめ
簡単にまとめますと、
- 武田薬品のMRワクチンに、想定よりも早く効果が落ちる製品があった。
- ただし、製品の安全性自体には問題があるわけではない。
- 元気がなくなったワクチンを接種した場合、抗体が十分にできない可能性がある。
- 対象者には行政もしくは医療機関から連絡がある(はず)
- 気になる方は、武田薬品のプレスリリースにある問い合わせ番号に相談を。
というところでしょうか。
以前の投稿の繰り返しになりますが、3月末までの年長さんは、まずMRワクチンの接種歴を母子手帳で確認してくださいね😉
今日も読んでくれてありがとう。
ではまた明日もお会いしましょう👋
おまけ:本日の日替わり動画
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