こんにちは
コドモのミカタです
昨日、大きなニュースが飛び込んできました。
子宮頸がんワクチン接種
積極勧奨再開へ
厚生労働省専門家部会
わたしたち医療従事者からすると、
ようやくか〜
という感じですが、関係行政や学会が頑張ってくれたのでしょう。
素晴らしいと拍手を送りたい
今日はちょっとこの話題を解説してみましょう。
では行ってみましょう
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いや〜、この8年間、長かったですよ
定期接種という、予防接種法に定められた大事なワクチンが、重い副反応が出るかもしれないという疑いでブレーキがかかったいたんです。
しかも中途半端なのが、接種の中止ではなく、「積極的勧奨の中止」という、よくわからないポジションを続けてました。
簡単に言うと、
積極的にはオススメしませんが
ご希望があれば無料で打てますよ
という玉虫色な対応をずっと続けてきました
まあでもしょうがないかなと
一時はマスコミが大騒ぎして、当時は社会問題にまで発展しました
センセーショナルな動画もよく流れてましたよね
接種後の症状を訴える女性らが国と製薬会社を相手に起こした集団訴訟は、現在も続いています。
ま、そんな状況だったら、しゃあないわね
でもね、みんなアホじゃありませんから、その間もワクチンを細々と続けながら、副反応の状況を調査していたのですよ
その結果、いろんなことがわかってきました
因果関係にかかわらず報告された副反応の疑い(原因がはっきりしなくても接種後に体調不良があったもの全てカウント)は約3300人いました。
3300人は重い症状だけでなく、短期間の発熱や接種部位の痛みなど軽い副反応も含まれます
割合を計算すると1万人摂取して9人の計算になります。
一方、子宮頸がんで亡くなる方は1万人あたり30人という統計があります。
ワクチンは完璧ではありませんが、これまでの研究でこの30人を9人まで減らせることがわかっています
つまり21人の命を救えるわけです。
この21人は年齢的にも誰かのママである確率は高いと言えます。
ママも大変だけど、残されるコドモやパパも辛いことになります
僕たち小児科医がワクチンを接種するのは目の前の少女なのですが、
「その少女たち自身を守ってあげたい」
という想いと共に、その少女が大人になってママになったときに
「彼女たちのコドモを不幸にしたくない」
という想いも持ちながら、ワクチンを接種しています
たしかにね、ワクチン訴訟の原告団が訴えるように、ワクチン接種による被害(があるとすれば)を増やしてはならないというのはその通りです。
ただ、漠然とした不安を理由に、防げるはずだった子宮頸がんを増やしてしまうことも、あってはならないことです
これを国策として定期接種でやるかどうするかは国が決めることです。
一方、義務ではない(正確に言えば罰則はない)ので、最終的に打つかどうかは本人や保護者が決めることです。
国は頑張って準備を整えてくれました
おそらく今後は、これまで差し控えて接種期間を逃してしまった方の救済策などを議論し、具体的な再開のスケジュールが決められると思います。
対象の年齢のお子様がおられるご家庭は、この機会に子宮頸がんワクチンについて考えてみてはいかがでしょうか?
また、積極的勧奨が再開になったら、これまで8年分たまっていた人たちが一気に医療機関に殺到するとワクチンの供給が不安定になる可能性があります
現時点で定期接種の対象年齢(小学六年生〜高校一年生。)の方で、接種を決めておられる方は今のうちに接種しておいた方がスムーズかもしれません
ぜひご検討ください
では今日はこのへんで
また明日もこのブログでお会いしましょう
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