目薬の正しい使い方。

コドモの病気と治療

プールが楽しい時期になりましたね。結構みんな結膜炎を起こしてます。

また、高温多湿でダニが増えてるのか、ダニアレルギーの方は布団に入ると目が痒くなったりします。

そんな目のトラブルに対してよく処方するのが、目薬です👀

ところでみなさん!目薬の正しい使い方って知ってますか?

「え?上向いてポタッと垂らすだけでしょ?」と思われてるケースが多いんですが、意外と目薬をちゃんと使うのって難しいんです。

今日はそんな目薬の使い方について解説してみたいと思います。

目の構造について

上手に目薬を指すためには、まずは目の構造を知る必要があります。

簡単な図をお見せしましょう↓

涙は左上の「涙腺」から24時間出続けており、それが目の表面を潤わせながら、鼻の方に流れていきます。

そして、「涙点」と呼ばれる穴に入り、鼻の中に繋がる「鼻涙管」を通って流れていきます。

ですので、目薬も同じで、入れて時間がたつと鼻涙管から鼻に流れていくんです。

目薬さしてしばらくすると口の中が苦い感じがするのはこのためです。

やりがちな間違い

よく、目薬を入れたあとに、「目の全体に行き渡るように」と目をパチパチと瞬きする方がおられますが、あれをすると目の表面にある余分な水分(お薬を含む)が涙のように目から溢れてしまいます。残念すぎますね。

まぶたは自動車のワイパーのようなものです。表面の余った液体を外にかきだしてしまいます。

これでは折角入れたお薬が無駄になってしまいますね。

正しい作法

天井の方を見て、目に目薬を滴下したら、そのままそっと目を閉じ、目頭を軽く押さえてしばらくその体制を保持しましょう。

両目に点眼してから、両方の目頭をつまむようにして1分間ほど上を向いてジッとすると良いでしょう。

子どもに目薬入れるコツ

子どもは目薬に対して恐怖心を持っていることが多いです。

目の前からしずくが落ちてくるのを見るわけですから、当然ビビります。

怖がる場合は、下瞼を下に引っ張って、目は上を向かせると子どもから目薬は見えなくなるので、そのまま瞼の裏の赤いところに目薬を落とすと割とすんなりと点眼できます。「あっかんべー」という感じ。

冷蔵庫に目薬を保管している場合は、冷たいまま滴下するとびっくりするので、手で握って人肌程度に温めてあげると刺激感は少なくなります。

まぶたを開けることすら嫌がるお子さんには、あおむけに寝て、目を閉じた状態で、目頭に目薬を落とします。あとはまばたきをすれば、自然に目に流れていきます。

それでもどうしても嫌がる場合は、抗菌薬や抗ヒスタミン薬であれば、子どもが深く寝入ってから点眼してあげるのも良いでしょう(眼科医や薬剤師さんによってはダメと言われるケースもあります)。

まとめ

いかがでしたでしょうか?

飲み薬なども同じですが、せっかく良いお薬でも狙った臓器にきちんと届かないとお薬は効果を発揮してくれません。

逃げ回って点眼しにくいのは、どんなお子さんでも同じです。

ちょっとしたコツでうまくできたときには、盛大に褒めてあげてください。

そしたら次からは「意外とだいじょうぶだった〜」とできるようになるケースもありますので、できるだけ苦痛のない方法でチャレンジしてあげてほしいと思います。

今日も読んでくれてありがとう!

明日もまたお会いしましょう👋

おまけ:本日の「日替わり切り抜き動画」

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