花粉症の検査、したほうが良い?

コドモの病気と治療
Cropped photo of a Caucasian woman phlebotomist applying the tourniquet above the selected puncture site

さて、2月も中旬に入りました。

鼻ムズムズ、目カユカユの状態がもう始まってしまっている方、おられるんじゃないでしょうか?

クリニックでも、割と敏感な方はそろそろ受診されるようになってきました。

毎年この時期になると、よくいただく質問があります。それは、、、

「花粉症のアレルギー検査、受けたほうがいいですか?」

というご質問です。

う〜ん、これ、一概には言えませんが、したほうが良い場合と、しなくて良い場合があります。

ということで今日は花粉症の検査について解説してみましょう。

どんな検査があるの?

アレルギー検査については、最近は血液検査で調べることが多いです。

昔は花粉のエキスを染み込ませた紙のようなものを鼻に入れて反応をみたり、皮膚テストをするケースもありましたが、鼻炎症状や痒みがかなり不快なので、ほとんどされなくなってきました。

血液検査では、主に血液中のIgE(免疫グロブリンE)という物質を測定します。

血液検査の中にも色々あります。

①シングルアレルゲン(単抗原)

これは必要なアレルゲンを自分で(ドクターと)選んで、検査する方法です。

メリットは、少しマイナーなアレルゲンでも、検査リストに掲載されたものであれば計測できるということです。

デメリットは、健康保険では一度に10個前後しか検査ができません。

②マルチアレルゲン(多抗原)

いくつかのアレルゲンがセットになった検査で、有名なものはView39やMAST36などがあります。

これらは、日本人が反応しやすい(反応している人が多い)アレルゲンを一式セットにしたものです。

食べ物や動物、植物、環境中のアレルゲンなど、よくあるアレルゲンが含まれます。

一気に40項目近くを検査できるので、「何に反応しているか全くわからない」といったケースでは浅く広く見ることができるので、重宝します。

一方、例えば、ナッツ類を色々と調べたいとか、花粉に絞って色々調べたいというような時には、調べたいアレルゲンがセットに入っていないことがあります。

また、もう一つのデメリットは、検査代金が高いことです。

検査したほうがいいケース

かなり症状が重い方は、検査をしてアレルゲンがわかれば、花粉の飛散時期がある程度特定できますので、その期間だけ重点的に治療をすることができます。

「何月まで凌げばクリア」とわかっていれば、治療も頑張れますよね😉

あと、舌下免疫療法を希望されるケースも、実際にスギ花粉やダニのアレルギーがあることを確認する必要がありますので、検査は必須と言えるでしょう。

検査しなくてもいいケース

症状がそれほど強くない方や、まだまだ小さいお子さんで注射を嫌がるケースは、無理して血液検査を受ける必要はありません。

飛散期間がわかれば治療の計画は立てやすいですが、症状がそれほど重くなければ、花粉症の症状の程度を見ながら、始めたり中止したりすることは十分可能です👌

お子さんの場合は、本人の意思もきちんと確認・尊重してあげるようにしましょうね😉

まとめ

比較的簡単にできるようになったとは言え、子どもにとって注射というのはいつになってもイヤなものです。

メリットとデメリットをよく考えて、その子にあった検査計画・治療計画を立ててあげたいですね👍

今日も読んでくれてありがとう☺️

ではまた明日もお会いしましょう👋

おまけ:本日の日替わり動画

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