2月も中旬に入りました。
来年度4月から入園するお子さんは、入園前の準備を始めている頃ですね。
そんな準備の中で、保育園から「食べ物のアレルギー」について質問されることが出てきます。
保育園によっては、「何かアレルギーを疑うような症状があったなら、小児科でアレルギー検査をしてもらっては?」と検査を促されるケースもあるようです。
入園前には本当にアレルギー検査が必要なのでしょうか?
昨日に引き続き、アレルギー検査について解説してみたいと思います。
アレルギー症状がない子は基本的に不要
結論から先に言ってしまうと、今までにアレルギー症状が出たことがないお子さんについては、予め血液検査をする必要はありません。
実は、アレルギーの検査で「反応しているアレルゲンが見つかる」ことと、「実際に食べて症状が出る」のはイコールではありません。
反応していても、症状がなければ食べて良いのです👌
でも、先に血液検査をしてアレルゲンが見つかってしまったら、親としては心配になってその食材を避けてしまいがちです。
そうなると、検査しなければ食べさせられていたのに、無用な除去をしてしまうことになります。
これは子どもにとってはとても不利益なことです。
乳児期の入園の場合は?
0歳台で入園する場合、まだ離乳食の途中で入園することになります。
通常、保育園で離乳食を与える場合、卵などの食材は1歳を超えるまでは提供しない園が多いようです。
また、入園前までは完全母乳栄養だった場合、保育園に入ると混合栄養にせざるを得ないケースも多々あります(冷凍母乳で運用できれば良いのですが)。
そういう場合は、育児用ミルクを入園前に試してみる必要があります。
もし、ミルクを与えてみて、繰り返し発疹(ぶつぶつ)が出る場合は、医療機関を受診しましょう。
特に何も症状がなければ、血液検査は必須ではありません。
血液検査しないとアレルギー指示書は書けない?
これ、実は大きな誤解です☝️
食物アレルギーの診断のゴールドスタンダードは「経口負荷試験」です。
経口負荷試験とは「実際に食べて症状がでるか」を確認する検査です。
かっこよく負荷試験と表現していますが、それほど難しいことではありません。
「食べて症状が出る」ということに再現性があれば(何度やっても同じ事態になれば)、それだけで十分診断がつくのです。
血液検査は、あくまで「参考資料」です。
なので、毎回卵を食べると蕁麻疹などの症状が毎回出るのであれば、血液検査などしなくても「卵アレルギー」と診断できるわけです。
診断がつけば、アレルギー指示書を書くことができます。
まとめ
いかがでしたか?
どうも血液検査が絶対的権威を持っているかのような誤解が世間には広がっているようですが、実はぜんぜんそんなことはありません。
とにかく食べて症状が出るかが最も重要なのです。
子どもに痛みを与えるのは、できるだけ避けてあげたいものです😉
今日も読んでくれてありがとう☺️
ではまた明日もお会いしましょう👋
おまけ:本日の日替わり動画
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