突然ですが「人喰いバクテリア」という言葉をよく耳にしませんか?
ニュースなどで最近急に報道されるようになってきました↓
人喰いバクテリアというのはキャッチーな代名詞ですが、正式名称は
A群β溶血性レンサ球菌
と言います。
あれ?どこかで聞いたことありますね。
はい、いわゆる溶連菌です(以後この略称を用います)。
今日はこのバイキンが引き起こす重症感染症、劇症型溶連菌感染症について解説したいと思います。
そもそも溶連菌ってどんなバイキン?
子どもの咽頭炎(ノド風邪)の代表選手です。
咽頭炎以外には、伝染性膿痂疹(とびひ)や猩紅熱(全身の皮膚症状・関節炎・手足の痛みなど)を起こすことがありますが、最も頻度が多いのはダントツで咽頭炎です☝️
溶連菌性咽頭炎については過去の投稿をご覧ください↓
劇症型溶連菌感染症とは?
劇症型溶連菌感染症は、溶連菌によって急激に進行する全身性の重症感染症です。
通常の溶連菌感染症と同様に、喉の痛みや発熱といった症状から始まります。
しかし、この菌が何らかの原因で血液中侵入し、毒素が放出され、体のさまざまな部分に急速に重篤な影響を及ぼすことがあります。
場合によってはショックや、手足が壊死(腐る)してくることもあり、これが「人喰い」と言われる理由です。
劇症型に進行する原因は?
実は、、、
原因はよくわかっていません。
ただ、小児で発症することは非常に稀で、発症するパターンで多いのは、高齢者・糖尿病・悪性腫瘍・腎疾患・肝疾患、ステロイドや免疫抑制剤服用者などが挙げられています。
症状の特徴
最初は通常の溶連菌性咽頭炎(ノド風邪)と似ているため、見過ごされがちですが、以下のような症状が現れた時は注意が必要です。
- 急激な高熱
- 強い喉の痛み
- 吐き気や嘔吐
- 皮膚に赤い発疹や紫色の斑点が現れる
- 手足の痛み
- 急激な血圧の低下
これらの症状が現れた場合は、劇症型溶連菌感染症を疑わなければなりません。
特に強い手足の痛みがある場合は、すぐに医療機関を受診してください。
早期発見と治療
劇症型溶連菌感染症の最も重要なポイントは、早期発見と迅速な治療です。
咽頭炎のレベルであれば抗菌薬(抗生物質)による治療が効果的です。この段階で治療を開始することで重篤な症状の進行を防ぐことができます。
劇症型を発症してしまうと、致死率は30%とかなり高いので、悪化の兆候を見逃さないことが重要です☝️
予防方法
溶連菌の感染経路は接触感染と飛沫感染です。
- 手洗いを徹底する
- 咳エチケットの実践
- 免疫力を高める生活習慣(十分な睡眠、バランスの良い食事、適度な運動)
- 症状がある場合は早めに医療機関を受診する
基本的な注意事項は新型コロナウイルスやインフルエンザと共通ですね😉
まとめ
「人喰いバクテリア」なんて聞くと恐ろしく感じますね😱
でも、基礎疾患のないお子さんは殆どが咽頭炎(のど風邪)で済みます。高熱や咽頭痛があれば、みなさん速やかに小児科を受診されますので、これも重症化しない理由の一つかもしれません。
一方、基礎疾患がある方や、高齢者が「高熱+手足の痛み」を訴えた場合は、速やかに受診するようにしましょう👍
正しい知識と早期の対応で回復は十分可能です。子どもたちの健康を守るためにも、日頃から予防策を心掛け、少しでも異変を感じたらすぐに専門の医療機関に相談してください。
今日も読んでくれてありがとう☺️
ではまた明日もお会いしましょう👋
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