最近、ニュースで気になる報道が出てますね。
中国、子供の呼吸器疾患が急増
というもの。ネットニュースはこちら↓
今日はその内容を解説してみましょう。
中国で何が起きているのか
中国で子どもを中心に呼吸器疾患が急増していると報じられています。
世界保健機関(WHO)や中国メディアによると
北京や上海、遼寧省、広東省、福建省などで流行し、小児科を中心に患者が押し寄せている
とのこと😱
原因が判明したものは
- マイコプラズマ
- RSウイルス
- インフルエンザ
- アデノウイルス
であると報告されています。
ただ、それらは抗原検査キットで判定できる病原体なので、それ以外の「原因不明」の呼吸器感染も多い模様。
本当に原因不明なのか?
ニュースなどで「原因不明」という見出しを見ると、
「え?また何か得体の知れないウイルスが出てきたの?😱」
と身構えちゃいますが、まあそうとは限りません。
感染症の領域では「原因不明」という言葉をよく使いますが、決して「未知のウイルス」という意味ではありません❌
単に「簡単には検査できないからわからない」というだけのことが多いです。
抗原検査ができないウイルスで、もっとも頻度が高いのはライノウイルスという鼻風邪のウイルスや、エンテロウイルスというノド風邪のウイルスなども候補として挙がってきます。
まあこれは推測ですが、たぶんそう言った風邪のウイルスが、コロナ政策の終了で感染対策がゆるんだことで感染拡大が起きているだけなのでしょう。
注意すべきはマイコプラズマ
上の報告リストでも記載しましたが、流行している感染症の中にマイコプラズマが入っています。
他のウイルス感染は、極論すると自然に治る病気ですが、マイコプラズマは細菌感染なので、抗菌薬が必要になるケースが多い病気です。
マイコプラズマは以前に解説しましたので、ぜひ復習してみてください↓
マイコプラズマはマクロライド系の抗菌薬が必要なのですが、今中国ではこのマクロライド耐性のマイコプラズマの出現が問題になっているようです。
そのマイコプラズマはマクロライド耐性?
特殊な遺伝子検査機器を使用すれば判定は可能ですが、一般的な検査ではありません(ぐんぐんでは1台持ってますが😆)。
ですので、通常はマイコプラズマと診断されたら、マクロライド系の抗菌薬を処方してみて、3日ほどしても症状が改善しなければ「耐性菌」を疑って、別の抗菌薬を処方するのが一般的です。
耐性を疑った場合には、ニューキノロン系の抗菌薬や、テトラサイクリン系の抗菌薬を選択することになります。
まとめ
今回の中国の騒ぎ、マイコプラズマと決まったわけではありませんが、まあよくわからない未知のウイルスよりは幾らかマシです。
お隣の大国ですので、注意は必要ですね。
今日も読んでくれてありがとう☺️
ではまた明日もお会いしましょう👋
おまけ:日替わり動画
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