インフルエンザワクチンと卵アレルギー

よくある質問

9月も後半になりました。

異例のワクチン前のインフルエンザの流行が来ている現状ですが、そんな中、10月からはインフルエンザワクチンが全国で始まります。

そんな中で時々質問をいただくのですが、それは、、、

卵アレルギーあってもインフルエンザワクチン打てますか?

というご質問。

今日はそんな疑問にお答えしていきたいと思います☝️

ワクチンの作り方

まずはザッと流れを図で確認しましょう☝️

(図:デンカ生研HPより)

割と知られた事実ですが、インフルエンザワクチンの製造にはニワトリの有精卵を使用します

インフルエンザに限らず、ウイルスというものは宿主(人とかニワトリとか)の細胞の増殖能力を利用してウイルス本体を増やします⬆️

だから卵は生きている必要があるのです。

つまり有精卵が必要なんです。

さて、ここで問題です☝️

有精卵1個で何人分のワクチンが作れるでしょうか?

実は、、、

1人分作れるか作れないか

なんですって💦

日本では毎年3000万人分くらいワクチンを製造するので、数千万個の有精卵が必要ということになります。すごい量だね〜

そんな大量の有精卵に、ウイルスを注射して増やすんだね。そりゃ大変だ

そして、注射されたウイルスが増殖するのに2日ほどかかります

そのウイルスを集めて、不活化処理(ウイルスを殺します)をして、ウイルスをバラバラにして、必要なパーツを濃縮し、小瓶(バイアル)につめてワクチンとなります。

そして、国家検定を受けて、はじめて出荷されるというわけです👍

このとおり、製造のメイン工程で鶏卵を使用するため、卵の成分の混入が心配されるわけですね🤔

どのくらいの量の卵が混入するのか

実際、ごく少量の卵成分が入るんですが、どのくらいの卵成分が入っているかと言うと、、、

数ng(ナノグラム)です。

ナノですよ🤪

単位のお勉強ですが、ナノグラムというと、

1g=1,000mg=1,000,000μg=1,000,000,000ng

です。

要するに、1ngは10億分の1gです。

どんだけチョットしか入ってないんだ😅

もうほぼ無視して良いレベルの量しか入らないわけです。

なので、仮に卵アレルギーがある方でも、ごく微量でも卵を摂取できる人は基本的にはインフルエンザワクチンは接種できるわけです👌

気をつけないといけない人

逆に、ごく微量の卵でもアナフィラキシーなどの強いアレルギー症状を起こしたことがある方は、接種を控えたほうが良いでしょう。

また、卵は大丈夫でも、インフルエンザワクチンの卵以外の成分に対して腫れたりアレルギー症状が出る方も控えたほうが良いでしょう。

最後に

いかがでしたか?

要するに、、、

「少量でも卵(あるいは卵製品)を摂取できる人は、概ね大丈夫👌」

ということです。

ま、もちろん個人的な体質などは当然ありますので、最終的にはかかりつけ医と相談しながら、ご自身で判断してくださいね😉

今日も読んでくれてありがとう☺️

明日もまたお会いしましょう👋

おまけ①YouTubeライブのアーカイブ

さて、今週水曜日もYouTubeライブ「なんでも相談室」を開催しました。

今回も多彩なご質問・ご相談をいただき、1時間強、しっかりお話しさせていただきました☺️

今回の相談内容

下記のタイムスタンプをクリックすると、その部分の動画が始まります。

【本日の相談内容】

【本日の相談内容】

1:25 今週の出来事

〇Instagramから

3:48 咳喘息と気管支喘息は何が違う?治療法は同じ?

8:35 5歳男児。いびきが大人並み。何科を受診?

11:47 季節外れのインフルやRSが流行中。流行りはまた冬に戻る?

15:18 年中男子。片腕に謎の蕁麻疹10箇所。これは毒?

18:08  小学生2人。時々排便の後にティッシュに血。受診必要?

22:32 3歳未満の子。日本脳炎保有率が上昇。どのくらい深刻?

33:10 iPhone15シリーズが発売。先生も購入予定?

39:02 インフル流行中。何に気をつければ良い?ワクチンは早め?

44:14 絶対に風邪をひきたくない。一番注意することは?

46:11 6歳の子。牛乳飲みすぎ時の問題と1日の摂取量は?

〇Youtube

49:46 すでにインフル学級閉鎖。ワクチンいつ打つ?冬まで続く?

53:23  6歳の子。痰の絡んだ咳が1ヶ月以上。再診必要?

ライブへの相談は↓からお気軽に

  • Instagramのストーリー:当日のAM11:00に質問箱設置
  • YouTubeのコメント欄:開始後も相談を投げることができます

の2とおりの相談の仕方があります。

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おまけ:本日の「日替わり切り抜き動画」

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