ゲーム依存症について

コドモの病気と治療

みなさんは「ゲーム」好きですか?

あまり嫌いという方は少ないと思いますが、思い入れはそれぞれですね。

今日は今話題になっている「ゲーム依存症」について解説したいと思います。

私のゲーム歴

私は小学生のころにゲームウォッチにどハマりし(古っ)、ファミコンは買ってもらえなかったけど、MSXという家庭用のパソコンを手に入れて、寝食を忘れてゲームにどハマりした小学生時代でした。

中学のころは、堺東や難波のゲームセンターに入り浸って、ストリートファイター2なんかをやりまくっていました。スーパーファミコンを手に入れた後は、ファイナルファンタジーのようなRPGを徹夜でプレイし続けたものです。友達と「おれ4日でクリアしたぞ!」とか「おれは3日だ〜」とか競ったりしたものです。

まあ、今思えば、一歩間違えばゲーム依存症になっていたかもしれません。

今と昔、ゲームにどんな変化があるのかを考えてみると、一番大きな違いは、

サブスクでいつまででもゲームを続けられるようになった

ということが挙げられます。

昔はソフトは買い切りで、どのゲームも「クリア」というゴールのようなものがありました。

また、そういうものがないテトリスのようなパズルゲームでも、そのうち飽きました。

その時点で、いったん抜け出せたんですね。

でもね、最近のゲームは、ほぼエンドレスです。

これは企業がサブスクでずっと遊んでいて欲しいから、比較的手の届くゲーム代で、ちょっとずつ手を加えて(アップデート)、少しずつストーリーを足していったり、新しいキャラを加えたりしながら、少しでも長く楽しんでもらえるように(良く言えば)、ゲームをデザインしているからです。

フォートナイトとかマイクラとかスプラトゥーンとか、まさにそんな感じですよね。どんどん新しい武器やステージが現れます。

そりゃ分別のない少年・少女は抜け出せるわけがありません。親がちゃんとそのスパイラルにハマるまでにブレーキをかけてあげないといけないんですよね。

ゲーム依存症の診断基準

ゲーム依存症と「症」の字がつくからには、病気としての診断基準があります。

それは

ゲーム依存症の診断基準

  • 没頭:日常生活がゲームに支配される
  • やめた時の離脱症状:イライラ、不安
  • 寛容性:ゲーム時間を増やす必要性
  • ゲームやめようとするも失敗
  • 現実への興味喪失
  • ゲーム依存の問題を知りつつ自分で止められない
  • ゲーム時間を周囲に嘘をついた経験がある
  • 負の感情から逃れるためにゲームをする
  • ゲームのために人間関係、仕事、教育、キャリアの機会を失った経験

12ヶ月以内に下の9つの基準のうち5つ以上を満たせば、ゲーム依存症と診断されます。

みなさんや、お子さんはいかがでしょうか?

ゲーム依存症の予防

依存症にさせないために有効とされている方法がいくつかあります。

  • ゲームをやり始める年齢を遅くする
  • 1日のプレー時間や時間帯・場所を決める
  • ルール作りには子どもの意向も尊重する
  • リアル生活の充実をはかる

ゲーム依存症の治療

今のところ、ゲーム障害に有効な特効薬のようなものはありません。

なので、できる限り上記の予防を頑張るのが重要。

もし依存症になってしまったら、専門家による診察・カウンセリング・デイケア・入院治療などが行われます。

ゲーム障害に合併する症状やゲーム障害で起きる症状に対して有効な薬物治療がある場合はそれを行います。

例えば、注意欠如・多動症の場合、それに対して有効な薬を処方して症状を改善していきます。

ゲーム依存症を専門に対応してくれる施設は少ないですが、対応施設のリストが下記のHPにありますので、必要な方はご覧ください↓

ゲーム障害・ネット依存・スマホ依存の治療施設リスト | 病院のご案内 | 久里浜医療センター
独立行政法人国立病院機構 久里浜医療センターの公式Webサイトです。アルコール依存症をはじめ各種依存症の専門治療を中心に、こころの病気全般の医療を実施している国立病院です。-

家族はどう接するか

「予防」の項目でもお伝えしましたが、単純にルールで縛るだけではなく、「子どもの意向」にも寄り添ったルールづくりが必要です。

ゲームをしてこなかった親世代には、ゲームの面白さは理解できていないケースが多いです。

親が小さい頃、その親から「ゲームばかりしてたらアホになる。本を読みなさい!」と言われた育った親世代は、ゲームに対する拒否感すら持っているかもしれませんね。

でもね、昔ゲームばっかりしてた人が今や経営者やインフルエンサーになっている世の中です。

頭ごなしに「ダメ!」という前に、大人も一緒にゲームをしてみませんか?

実はかく言う私も最近フォートナイトを始めました。

ゲームに割と理解がある(と思っている)私でもフォートナイトの危険性は「何となく」感じていたのですが、

やってみないと、何が面白くて、何がやめれなくなるのかわからない

と思って、アラフィフになって始めてみました。

中2の息子に寄り添って、毎夜キーボードとマウスと格闘しています。

大人にとっては脳に良い刺激になっています👍

まとめ

ゲームに限ったことではありませんが、子どもにとっては「理解してもらえない」ことが非常に苦痛です。

頭ごなしに大人の価値観で物を言うことを、少し考え直す必要があるのかもしれません。

もう昭和の価値観は古すぎますしね😉

今日も読んでくれてありがとう☺️

ではまた明日もお会いしましょう👋

おまけ:日替わり動画

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