いや〜、まだまだ寒い日が続きますね。
暖房つけて寝たら、朝のどがカラカラなんてこと、ありませんか?
そう、もう空気が乾燥しまくっているんですよ。
そうなると、ノドだけでなく皮膚からも水分が飛んでいって、乾燥肌のお子さんが増えます。
保湿剤を希望して受診される方も増えるんですが、保湿剤を塗る前にちょっと試してほしいことがあるのです。
それが「ボディソープや石鹸を減らしてみる」ということ。
その理由を今日は解説してみたいと思います。
皮膚の役割
元々、生物というのは海から陸に上がってきたので、体の中に海中と同じような環境を作り、それが外に漏れ出ないように様々な仕組みが整っています。
その大きな仕組みの一つが皮膚です。
全身にやけどを負って皮膚が損傷した人は、体液がどんどん流れ出てしまうので、生命を維持することができず死んでしまいます。
それを防ぐための防御壁が皮膚なんです。
皮脂(アブラ)の役割
皮膚も細胞からできていて、その細胞や細胞の隙間には水が張り巡らされています。
放っておくと水というのは空気中にどんどん蒸発しきます。
特に気温が下がると空気中の水分が減るのでさらに乾燥が強くなります。
冷蔵庫にラップをかけずにサラダとか入れておくと、すぐシナシナ・カラカラになりますが、あんな感じです。
皮脂というのはアブラ分ですので、表面に塗ると水分が蒸発するのを防いでくれます。
ちょうどサラダにかけるラップのような役割ですね😉
皮脂は悪か?
基本的に皮脂は皮膚を構成する大事な成分ですので、「適度な皮脂」は味方です。
ただ、「過剰な皮脂」は問題が生じることがあります。
例えばアブラというのは酸化したり、雑菌が食べると悪臭に変化します。
また、出過ぎたアブラにアクネ菌などが付着するとニキビのように皮膚に炎症を起こすことがあります。
そういう場合には、ある程度皮脂を洗い流してあげる必要があります。
ボディソープや石鹸は本当に必要か?
ボディソープや石鹸などに含まれる泡立つ成分は界面活性剤という化学物質です。
中学校や高校の化学で習ったと思いますが、水とアブラは混じりませんが、その間をつないで混じるようにするのが界面活性剤の役割です。
油ギトギトのお弁当箱は水だけでは汚れが落ちませんが、洗剤を使うと油が水に溶けるようになり、サッと洗い流せるようになります。
こう考えると、「余分な皮脂を洗い流すには、やっぱり石鹸は必要なんじゃない?」と感じるかもしれません。
でも、人の皮脂は30度以上になると溶ける(融点といいます)ので、お湯で温まると柔らかい液状に変化して洗い流されやすくなるのです。
ですので、私はクリニックで説明するときには「まずお湯だけで全身をサッと洗ってみて、それでもベトつきが強いところだけ石鹸を少量だけ使いましょう」とお話しています。
まとめ
いかがでしたでしょうか。
日本人は自他共に認めるキレイ好きな民族ですが、企業のCM効果もあって、過剰にキレイにさせられている印象があります。
何事も「過ぎたるは及ばざるが如し」です。
なんとなくしている習慣、見直してみませんか?
今日も読んでくれてありがとう。
ではまた明日もお会いしましょう👋
おまけ:本日の日替わり動画
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