みなさん、こんにちは!
いや〜、めちゃくちゃ多いですよ🔥
何がって、、、
胃腸炎🤮
いろんなウイルスが混じってそうですが、特に嘔吐の程度が強いのはノロウイルスだろうと思われます。
他にも胃腸炎を起こすウイルスはたくさんありますが、有名なのはロタウイルスやアデノウイルス、ちょっとマイナーなのはサポウイルスやエンテロウイルスなどがあります。
といった感じでたくさんある胃腸炎ウイルスですが、クリニックで簡単に検査ができるウイルスは
- ロタウイルス
- アデノウイルス
- ノロウイルス
の3種類のみです。
検査ができると知っている保育園関係者や保護者の方は、「検査してください」と希望するケースがよくあります。
でも、ぐんぐんでは殆ど検査をしません。
え?どうして検査しないの?
もちろんそれには理由があります。今日はそこんところを解説してみましょう。
理由1:治療は変わらない
これが最も大きな理由です。
ウイルス性胃腸炎の治療の基本は
- 食事療法
- 整腸剤
の2つです。
どのウイルスでも基本的に治療は同じです。
炭水化物を中心とした消化の良い食べ物と、腸内環境を整えて下痢の改善を促進する整腸剤。
基本的にはこれだけです。
理由2:保育園などの登園の目安も同じ
一昔前はウイルスによって登園のめやす(基準)が分かれていた時代もあるんですが、最新の保育所における感染症対策ガイドラインでは、ウイルスの種類に関わらず「ウイルス性胃腸炎」として一括して記載されるようになりました。
その中で登園の目安としては
嘔吐、下痢等の症状が治まり、普段の食事がとれること
で統一されています。
つまり、どのウイルスでも保育園・幼稚園での感染対策は同じということです。
理由3:検査には費用がかかる
健康保険で行われる検査には、厚労省(およびその関係機関)が定める検査費用というのがあります。
最近は乳幼児医療のおかげで、自己負担が多くても500円で済んでしまうことが多いので、患者さんにとってはあまり気にしなくて良い状態になっていますが、実際には便のウイルス検査には約3000円の診療点数がついています。
これは、みなさんのお財布から直接出て行くお金ではありませんが、健康保険の財源、つまりはみなさんが収めた健康保険料の中から支払われているお金です。
医療費が右肩上がりで増加している現状を考えると、決して無駄遣いして良いお金ではありません。
また、そもそも健康保険で行う検査には大きな原則があります。それは、
「疾病の治療のために必要な検査」
という縛りがあります。つまり、治療方針を左右しない検査は本来健康保険は使えません。
例外
何ごとも、基本があれば例外もあります。
私が唯一例外だと考えているのは、両親が飲食店や給食センターなどの仕事をしているケース。
そういう仕事についている人は、厚生労働省の「大量調理施設衛生管理マニュアル」に基づいた対応が求められます。
そのマニュアルでは、「下痢又は嘔吐等の症状がある調理従事者等については、直ちに医療機関を受診し、感染性疾患の有無を確認すること。ノロウイルスを原因とする感染性疾患による症状と診断された調理従事者等は、検便検査においてノロウイルスを保有していないことが確認されるまでの間、食品に直接触れる調理作業を控えるなど適切な処置をとることが望ましい」としています。
ノロウイルスに関しては、感染力が強いため、若干特別扱いされているので、家族がノロウイルスに感染したときはかなりの注意が必要になります。職場によっては家族がノロウイルスに感染した場合、家庭内感染の可能性を考えて就業停止にしている職場もあるようです。
ですので、両親が飲食関係の仕事についている場合は、希望があればノロウイルスの検査を行っています。
まとめ
いかがでしたか。便のウイルス検査が特に必要ではない理由がご理解いただけたでしょうか?
胃腸炎の診療で大事なのは「どのウイルスか」ではなく、「子どもがどんな状態にあるのか」です。
脱水や低血糖の評価のための検査は有益ですが、ウイルス検査は優先度が下がります。
便検査は痛みも生じないので気軽なのですが、得られる情報もそう多くないということです。
ご理解いただけると嬉しいです😉
今日も読んでくれてありがとう。
ではまた明日もお会いしましょう👋
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