さ、また1週間が始まりましたね。
今日は感染症の話題です。風疹という病気を知っているでしょうか。
麻疹(はしか)などと並び称されるウイルス感染症の代表選手です。
今年の春からコロナの感染対策がゆるみ、今は様々な感染症が一気に流行するようになっています。
インフルエンザをはじめとして、溶連菌やアデノ、手足口病やマイコプラズマも出始めました。
もうね、「感染症の玉手箱や〜」という感じ😓
そんな中、「ある理由」で風疹の増加が非常に心配されています。
今日はそんな事情を解説してみたいと思います。
そもそも風疹ってどんな病気?
風疹と書いて「ふうしん」と読みます。
発熱・発疹(ぶつぶつ)・リンパ節の腫れを主症状とするウイルス性発疹症です。
典型的な発疹は下記の写真のような感じ。非常に小さなピンク色の点々が一面に広がる感じです。
文章で書くと診断はそれほど難しくはなさそうですが、不顕性感染(症状もなく罹っている)であることもあったり、3つの症状が全て揃うとも限らなかったりするので、診断は結構難しい感染症です。
これらの症状から風疹を疑った場合、血液検査で抗体価の上昇を認めたら診断ということになります。
風疹は何が一番問題なのか
風疹自体は1週間もすれば治癒することが多いので、健康な人がかかる分にはそれほど悪いことにはならないんですが、かかってはならない人がいます。
それは、、、
妊婦さん
なんです。特に妊娠20週くらいまでの妊婦さん。
風疹のウイルスが胎盤を通じて胎児に感染すると、先天異常を含む様々な症状を呈する先天性風疹症候群が出現することがあります。
いろんな症状がありますが、多いのは、先天性心疾患、難聴、白内障、色素性網膜症などが挙げられます。
それぞれの症状に対しては、対処法というのがそれなりにありますが、先天性風疹症候群自体は治らない病気です。
なので、予防が大事なのです。
予防接種はどうなってる?
風疹に対しては、予防接種法という法律に定められた病気ですので、無料でワクチンを受けることができます(定期接種)。
定期接種については接種時期が決まっていて、
- 1歳児
- 就学前児(いわゆる年長さん)
の2回と定められています。
この時期に受けられないと、自費で接種することになってしまいます。1万円くらいしますので、ぜひ機会の逃さずに接種しましょうね。
で、この小児期の2回接種のおかげで、小児の間では風疹は殆ど発生しなくなってきました。
一方で、この数年の風疹の流行で中心になっているのが、「中年男性」なのです。
なぜ「中年男性」が問題なのか?
実は2013年と2018年に比較的風疹の発生数が多かったのですが、その感染者の5〜6割が30〜50代の男性でした。
なぜそんなことが起きたのかというと、1962年〜1978年に生まれた男性は、当時風疹が定期接種ではなかったのです。(女子は定期接種でした)
30代であれば、まさに結婚して妊娠する年代ですので、知らずに自分が感染して、奥さんにうつしてしまうケースがあったんです。
国の男性風疹対策
自体を重くみた国は、現在特別な対応をとっています。
該当する年齢の男性は、希望すれば抗体検査を無料で受けることができます。
そして、抗体がないと判明した場合はワクチン接種も無料で受けることができます。
ただし、この措置は2024年度末をもって終了する予定ですので、「いつか行かないとな〜」と余裕をかまさず、早めに検査だけでも受けるようにしましょう。
まとめ
先天性風疹症候群は、親が免疫を持っていれば防げる病気です。
万が一にも発生してしまうと、親にも子どもにも一生にわたって大きな負担となります。
今なら無料で検査もワクチンも受けられますので、この機会にぜひ受けるようにしてくださいね。
今日も読んでくれてありがとう☺️
ではまた明日もお会いしましょう👋
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