保湿剤の選び方

健康・予防医学
Young beautiful mother with her little cute newborn baby girl at home in bedroom. Happy Mothers' Day! Maternity concept. Applying cream on skin.

この2週間ほど、一気に気温が下がってきましたね。

湿度と温度の関係については、以前にこのブログでも取り上げたことがあります↓

今年の夏前にも保湿剤については解説しているのですが、今回は本格的な乾燥の季節における保湿剤の選び方・使い方を解説したいと思います。

「いったいどうやって保湿をすればいいの?」「どんな保湿剤を使えばいいの?」というご質問をクリニックではよくママ・パパからいただきます。

今日はそんな数ある保湿剤の使い分けについて解説してみたいと思います。

その前に、アブラ取りすぎてませんか?

これ、実は一番大事なんじゃないかと思ってます。

日本人はアブラを落としすぎていると思います。

日本人は元々キレイ好きな民族ですが、その習性をうまく利用されて(かどうか知らんけど)、洗剤メーカーは「弱酸性」だとか「モイスチャー成分配合」だとか、そういう言葉で巧みに商品を売ろうとしてきます。

どんな成分であったとしても、泡が出るものはどれも全て界面活性作用があります。

界面活性作用というのは、水とアブラを溶けるようにする作用です。

つまりお湯に皮脂を溶かして洗い流すわけです。

こういうお話をすると、ママたちは「え?肌に優しいと書いてあったのに😱」という反応をされますが、肌に優しいかどうかと、アブラを落とす落とさないは別の話です。

夏場など汗を大量にかいてベトベトする時ならまだしも、冬で汗もほとんどかかない季節でも夏と同じようにボディソープを使ってませんか?

これをやめる(もしくは減らす)だけでも、乾燥肌はかなり良くなります👌

ただし、頭皮はアブラ分が多いので、シャンプーは毎日してもいいです(フランス人なんかは2〜3日に1回しか洗わないそうですけど💦)

保湿剤にはどんなカタチがあるの?

さて、そんな感じで、ボディソープや石鹸の使用を減らしても、まあ冬場は乾燥することも多いです。

そんな時には保湿剤が必要になります。

保湿剤にもいろんなタイプのものがありますが、サラっとしたものから順に並べると

①ローション(化粧水タイプ・フォームタイプ)

②ローション(乳液タイプ)

③クリーム

④軟膏

という序列ができます。

順に解説していきましょう。

①ローション(化粧水タイプ)

化粧水タイプのローションはもっとも軽い塗り心地で、水分を主成分としています。

これは春〜夏に最適です。

夏の時期や高温多湿な地域では、汗をかきやすく肌がベタつきやすい傾向があります。

そんな時にはローションを使うことで、さっぱりとした保湿効果を得ることができます。

また、敏感肌の赤ちゃんにも優しい選択肢です。

最近は、ガスで噴出するフォームタイプのものも出ています。これは結構塗りやすいので便利ですが、子どもが遊んで全部使い切ってしまうというトラブルが時々あります😱。保管には気をつけましょう。

②ローション(乳液タイプ)

乳液タイプのローションは、①よりも油分が少し多く入ったものです。

これも春〜夏〜秋におすすめですが、①ではちょっとサラサラしすぎて効果を感じにくい場合に効果的です。

それほどベタつきがなく、年中使うこともできます。

③クリーム:

クリームは比較的濃厚なテクスチャーで、油分や保湿成分を豊富に含んでいます。

乾燥した季節や寒冷地での保湿ケアに適しています。

冬場や低温乾燥の住環境では、空気が乾燥しやすく赤ちゃんの肌も乾燥しやすくなります。

そのような場合にはクリームを使うことで、しっかりとした保湿効果を与えることができます。

④軟膏

軟膏は固形のテクスチャーで、油分や保護成分が豊富に含まれています。

主に乾燥した肌や特に荒れている部分の保護や修復に使用されます。

真冬や乾燥の強い地域で、子どもの肌が荒れている場合には、軟膏を使うことで保湿と保護を同時に行うことができます。

ただし、軟膏は比較的重たいテクスチャーなので、全身に使うとお子さんによってはベタつきを嫌がることもよくあります。

ですので、顔だけとか、関節だけ、というような限定的な部位に使用することが多いです。

注意点

剤型の選び方は赤ちゃんの肌の状態や個々の好みによっても異なる場合があります。

赤ちゃんの肌が敏感であれば、できるだけ刺激の少ない製品を選ぶことが重要です。

市販のものを使用する場合、可能な限り赤ちゃん専用のものを選びましょう。

成人用の保湿剤には刺激成分が含まれている場合があり、赤ちゃんの肌に合わないことがあります。

季節や気温だけでなく、赤ちゃんの肌の状態や個々の好みにも注目しながら使い分けてください。

まとめ

季節や気温に合わせて保湿剤の剤型を使い分けることは、赤ちゃんの肌の健康を保つために重要です。

ローションはさっぱりとした保湿効果を提供し、クリームや軟膏はよりしっかりとした保湿と保護を行います。

赤ちゃんの肌の状態や個々の好みに合わせて、適切な保湿剤を選んでくださいね😉

もし肌トラブルが続く場合には、皮膚科医や小児科医に相談するようにしましょう👍

今日も読んでくれてありがとう。

ではまた明日もお会いしましょう👋

おまけ:本日の日替わり動画

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