小児科が混む日、マシな日。

医療あるある

「最近の小児科ってどこも混んでるな〜」って感じることありませんか?

実はこれ、本当でもあり、ウソでもあります☝️

今日はそんな「外側から見る小児科」と「内側から見る小児科」の違いを解説しつつ、それをもとに小児科受診を快適にするコツをお伝えしましょう😉

なぜ小児科はいつも混んでいる「ように見える」のか

上のタイトルを見ると「え〜、いつ行っても混んでるじゃん」と思うアナタ。

半分正解で半分不正解です。

正確には、

「アナタが受診したい日は、他の人も受診したいから混んでいる」

というのが正しい表現と言えるでしょう。

わかりやすく別の例で例えてみると、飛行機のチケットなんかが同じ原理です。

「今度の週末、旅行に行きたいな〜」と思って、土日の空席状況をネットで調べると、だいたい空席なんてありません。

少し先でも連休やお盆・正月はだいたい埋まってます😱

そういう状況をみると「飛行機のチケットって、全然取れないじゃん👎」と感じますよね。

でもね、その前後の「平日」の空席状況を見てみてください。

空席がたくさんあります💦

つまり、「アナタが旅行に行きたいと思う日は、他の人も行きたい日」なわけです。

これ、割と感覚的にわかりやすくないですか?

小児科クリニックでもコレに近いことが起きているのです。

じゃあ、どうして自分が行きたい日が、他の人も行きたい日と重なるのか。

それは、

小児科クリニックに訪れる患者さんのほとんどが、感染症とアレルギーの患者さんだから

です。

そう、感染症には流行があり、アレルギーには季節性があります。

例えば、手足口病が地域で流行っている時は、多くの人が手足口病にかかります。

なのでアナタのお子さんが手足口病にかかっている時には、他にも手足口病の患者さんが多発しているのです。

アレルギーも一緒。

スギ花粉が飛びまくっている時には、誰のは何もスギ花粉が入っているわけです。

逆に言うと、アレルギーが多くない時期や、特に何も流行していない時期というのは、小児科外来は結構すいています。

でも、そういう時期にはアナタの子どもも元気に過ごしているので、その時期の小児科に行かないだけ👌

なので、結果として

「アナタが行きたい時には混んでいて、アナタが行かない時には他の人も行かない(確率が高い)」

ということになるんですね。ご理解いただけました?

とは言えね、クリニックの内側から見ていると、混み合う日とそうでない日のパターンというのはあります。

今からそれをお伝えしてみたいと思います☝️

混み合う時期

これは間違いなく冬〜春です。

気温が低いと風邪をひきやすいのは想像しやすいですよね。

冬には例年インフルエンザなどの冬型感染症が流行しますし、年があけて暖かくなってくるとスギ花粉やヒノキ花粉が飛び始めますので、患者さんの数はかなり多い状態が続きます。

さらに、4月に入ると、幼稚園や保育園などの集団に初めて入る子どもたちが、一斉に風邪をひきはじめます。

なので今の時期に受診すると、確かに「いつも混んでいる」という印象を持ってしまうかもしれません。

混み合う日

まず言えるのは、休日の前後。これはほぼ間違いなく混みます。

通常の週であれば、月曜・土曜ですね。

連休とか長期休暇(GW・お盆・正月)あると、その前後は大変な混み具合となります。

受診可能人数を設定しているクリニックであれば、ものの数分でその日の予約が埋まってしまいます。

次に混み合うのは、多くのクリニックが休診になっている日です。

地域によって差はありますが、大阪では木曜・水曜あたりが休診になるクリニックが多いです。

ぐんぐんキッズクリニックの周辺では、木曜日が休みの小児科が多いので、木曜の夕診は激混みになります。

また、ぐんぐんは両院とも水曜日の午後が休診なので、その時間帯は他のクリニックが患者数が増えていると思われます。

つまり、水曜・木曜は混んでいる、ということになります。

混み合う時間帯

関東は午前診と午後診の2部制、関西は午前診・午後診・夕診の3部制が多いようですが、一番混み合う(希望の多い)時間帯は、遅めの時間帯です。

熱などがなければ、みなさん園や学校から帰ってきてから受診したいと思うのは当然ですよね。

比較的すいている日・時間帯

上記のような「混み合う条件」を避ければ、比較的すいている、と言うことになります。

つまり、曜日としては火曜・金曜でしょう。

しかも、その午前中の方がすいています。

まとめ

そうは言っても、子どもの体調の変化というものはあらかじめ予定が立てられるものではありません。

高熱でグッタリしているのに「今日は混んでるからやめておこう」というのは間違っています❌

今日お伝えしたいのは、「急がなくても良い受診であれば、すいている日に受診するようにしましょう」ということです。

急がなくても良い状況というのは、

  • 咳や鼻水などの症状はあるが、食べる・寝る・遊ぶなどが問題なくできている方
  • アレルギーなどで定期通院している方

というようなケースです。

特にアレルギーや便秘など慢性疾患で定期的に通院しておられる方は、お薬がなくなるよりも少し前にすいている日を選んで受診することができます👌

そうすることで、あなたも快適に受診できますし、混んでいる日に急な体調の変化があった人に席を譲ってあげることができます👍

みんなでこんな感じの協力ができるといいですね😉

今日も読んでくれてありがとう。

ではまた明日もお会いしましょう👋

おまけ①:本日の日替わり動画

おまけ②:4/26の「なんでも相談室」目次

【今回のご相談】

  • 0:00 雑談(一週間の出来事)
  • 6:30  中学生娘。内科検診で上半身裸はもう古い?
  • 13:03 4歳娘。2歳の頃から爪がガサガサ凸凹横筋!
  • 16:08 切り抜き動画の編集は先生がやってるの?
  • 19:53 中1女子。PAFPA症候群の診断。ほんと?
  • 25:24 子供の鼻詰まり、楽になる方法・対策は?
  • 28:33 サムネやインスタのポーズはプロが撮影?or自撮り?
  • 30:18 幼児の股間を揉むクセ。原因は?
  • 32:38 ケイジ先生にとっての”整う”とは?
  • 35:04 GW目前どんな受診が増えてますか?休み明けの予想は?
  • 38:12 2歳男の子。おちんちんをすぐ触る。何か病気?
  • 38:41  小1。アサリを食べて毎回5時間後に嘔吐。アレルギー?
  • 43:15  細菌性腸炎だったら抗生物質で治した方が良い?
  • 46:36 コロナ感染で小学校の保険がおりると今更お知らせが。
  • 50:00 高学年男子。塾帰り外が真っ暗。お迎え行った方が良い?
  • 52:09 突然アレルギー反応出たら、どう対処したらいい?
  • 55:20 2歳娘がライブ見て「せんせ!せんせ!」と呼んでます。
  • 56:21 2歳娘。喉に白いプツプツが!ヘルパンギーナ流行ってる?

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