4月も中盤に差し掛かりました。
この4月から保育園・幼稚園に通い始めた子どもたちは、1度は風邪を引いたのではないでしょうか?
それまでは全然風邪引かなかったので、「え?もう??」と戸惑うママ・パパも多いのではないでしょうか。
それでも何とか治ればホッと胸を撫で下ろされるのですが、次の悩みが「いつから保育園(幼稚園)に復帰させればいいの?」という問題です。
今日はそんなお悩みを解決していきましょう!
実は、いろんな病気には「医師の治癒確認が必要な病気」と「保護者の判断でOKな病気」があります。
これは厚労省が作っている「保育所における感染症対策ガイドライン」というものにまとめられています。
医師の治癒証明書が必要な病気
まずは医師による治癒確認が必要な病気から。
ガイドラインHPから表を抜粋しました↓
結構重度な病気も含まれますが、割と身近なのは
- 水痘(水ぼうそう)
- 流行性耳下腺炎(おたふくかぜ)
- 咽頭結膜熱(プール熱・アデノウイルス感染)
- 流行性角結膜炎(流行り目・アデノウイルス結膜炎)
- 百日咳
あたりでしょうか。
麻疹・風疹に関しては幼児期の2回のワクチン接種で殆ど発生がなくなりましたね。
あと、この表は2018年に作成されたものですが、2022年末にインフルエンザは治癒証明が不要になり、保護者自身での日数カウントで登園できるルールに変わりました。
保護者の判断で登園して良い病気
次に、病気にかかっている間はしっかり休まないといけないけど、治ったら保護者の判断で登園して良い病気についてお示しします。
こっちは有名どころでさらに身近な病気が多いですね。
いまだに保育園によっては治癒証明を求められるケースもありますが、厚労省のガイドラインには上記のように記載がありますので、本来は不要です。
ただ、保育園と争っても良いことはありませんので(^_^;)、丁寧な相談が必要です。
それ以外の風邪はどうすればいい?
風邪のウイルスも多岐にわたるので、全部をまとめて説明するのは難しいのですが、それぞれのウイルスの特徴を覚えるのは現実的ではありません。
なので、ぐんぐんでは
「朝から晩まで熱がなく過ごせたら、次の日から行ってもいいよ」
とお伝えしています。
これはどういう意味かと言うと、コドモたちというのは皆さん経験されると思いますが、午前中は体温(熱)が低いことが多いんです。
だから風邪の勢いが収まっていないと、一見朝は熱が下がっているように見えちゃうワケ。
で、それを信じて「あ〜、やっと熱下がった〜」と保育園に預けたりすると、お昼ご飯食べたころに保育園から電話が掛かって来ちゃうんです。
「お子さんが発熱しているので、お迎えに来てくださ〜い」
ガーン、ですよね。(まだ昼から仕事あるのに〜)
だから、コドモの朝の体温というのはあまり信用なりません。
せいぜい「その時点では熱はなかった」という事実確認にしかなりません。
なぜ体温は朝下がって午後上がるのか
午前中に体温が低く、午後に少し上がるのは、自律神経とホルモンの日内変動が原因と言われています。
個人差はありますが、元気な時でも0.5~1℃程度の変動があると言われています。
な〜の〜で、体温が高いはずの午後(夜)に37.5℃未満に収まっていれば、ひとまずは熱のピークは越えたといってもいいわけですね。
(もちろんインフルエンザなどのように間で平熱期があるような疾患は別ですが)
ま、実際には朝に熱がなければ、ダメ元でも保育園に預けないとクビが掛っちゃう大変な職場もまだまだ多いのも事実で、簡単ではありませんけどね。
そういった小児の体温の特性も考えると、
午後から熱が上がらなければ、おおむね本当に下がってきたと考えられる
というわけです。
最後に
今日は病気が治ったあと、いつから登園したらいいかと言う問題について解説しました。
感染症というのは親にとって悩ましい問題です。
保育園を利用する親というのは誰しも
- 仕事があるので自分の子は早く復帰させたい
- 治りきらず登園させて、お友達にうつしたくない
という両方の思いを持つものです。
本来であれば、子どもの体調が悪い時は遠慮なく仕事を休むことができるのが理想です。
働き方改革が叫ばれていますが、小さなコドモをもつ親の働き方をまず何とか改善してほしいものですね。
今日も読んでくれてありがとう!