保湿剤には2種類あります。

コドモの病気と治療
Young beautiful mother with her little cute newborn baby girl at home in bedroom. Happy Mothers' Day! Maternity concept. Applying cream on skin.

はじめに

最近、非常に乾燥肌の子が多いです。

多分、石鹸やボディソープで必要な脂分まで洗い流しちゃってるんだろうなと思いますが、乾燥肌をそのまま放っておくことはできないので、小児科を受診されたお子さんには、

保湿剤

を処方します。

世の中にはいろんな保湿剤があるので、みなさんも何種類か処方されたことがあるかもしれません。

今日はそんな保湿剤についてお勉強してみましょう👍

大きく分けると2種類

ちょっとだけ専門用語を使うと、一般的に「保湿剤」と呼ばれるものには2種類あります。

  • エモリエント
  • モイスチャライザー

の2種類です。細かい分類はいくつかありますが、大きく分けるとこの2種類。

順に解説してみます。

エモリエントとは

エモリエントの代表選手はワセリンです。

商品名は「白色ワセリン」「プロペト」「サンホワイト」などがありますね。

これは厳密には保湿剤ではないんです。

脂分を皮膚の表面に塗ることで、皮膚からの水分蒸発を防いだり、外界からの刺激物やアレルゲンをブロックする働きがあります。

入浴後など、角質に水分が多く含まれている間に、ワセリンをぬることで、水分を皮膚(角質層)に封じ込めることができます。そうすれば保湿効果は高くなります。

ただ、使った経験がある方はご理解いただけると思いますが、ベトつきが強いため、嫌がるお子さんも多いですね。

モイスチャライザー

これにはいろんな製品があります。

医療機関でよく処方されるのは「ヒルドイド(ヘパリン類似物質)」や「尿素」があります。

化粧水などで有名な「セラミド」という細胞間脂質もモイスチャライザーの1種と考えられます。

これらの物質はいずれも水をくっ付けやすい「親水性」という機能が高い物質です。

比較的小さい分子ですので、皮膚の細胞の隙間に水を連れて入り込み、皮膚に水分を保ちます。

つまり肌に直接水分を浸透させる効果があります。

こちらはスッと肌に馴染むので、ワセリンに比べるとベタつきは少なく、親も子どもも非常に使いやすい製品です。

ただ、難点はちょっと高額。

保険で処方されれば3割負担ですが、薬局で購入すると50gほどで3000円ほどします💦

まとめ

同じ保湿剤と一括りにされがちなエモリエントとモイスチャライザーですが、実はその性質はずいぶん違うんです☺️

特徴を知って、うまく使い分けて、乾燥の時期を上手に乗り切りましょうね〜。

今日も読んでくれてありがとう☺️

ではまた明日もお会いしましょう👋

おまけ:本日の日替わり動画

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