はい!新しい1週間が始まりました。
みんな元気に過ごしてますか?
世間的には、感染性胃腸炎が増えています。別名「ウイルス性胃腸炎」とも言いますね。
代表選手はご存知「ノロウイルス」ですが、それ以外にも胃腸炎を引き起こすウイルスは何種類もあります。
ノロは特に嘔吐がひどく、かなり辛いので、親としては脱水状態が気になります。
今日は、子どもが脱水状態になっているかどうかを判定する方法を紹介してみたいと思います。
オシッコの出方で判断する方法
オシッコというのは、体の中からいらないものを捨てる1つのルートですが、体の水分が減ってくると、水分を捨てる(オシッコを作る)ことができなくなります。
どのくらい出ていれば正常かという計算式があります。
体重1kgあたり、1時間に1ml
覚えやすいでしょ?
10kgのお子さんが24時間でどのくらいのおしっこを作るかと言うと、
1ml/時 x 24時間 x 10kg=240ml
です。
1日にこれだけ出ていれば、尿量は最低限キープできていることになります。
ただ、現実的には毎回尿量を測ることは難しいですよね(おむつしてれば測れないことはありませんが)。
なのでオシッコの回数で推定するのが簡単です。
子どもの膀胱の容量は、体重1kgあたり10mlというのが標準的です。
そうすると、先ほどと同じ10kgの子の膀胱容量は10ml x 10kgで100mlということになります。
割り算すると1日240mlというのは膀胱2.4杯分になります。
つまりちゃんと水分が取れていれば1日に3回はオシッコを出すという計算になるわけです。
なので、私はクリニックで脱水の説明をするときに「3回以上出ていれば、それほど心配はない。2回以下だと脱水の可能性あり」というお話しをしています。
指先を押さえて判断する方法
これは医療現場でも実際に使われる方法ですが、特殊な道具などは必要ない方法ですので、ご紹介しておきます。
毛細血管再充満時間(Capillary Refilling Time:略してCRT)という時間を計る方法です。
これ、指先を圧迫して白くしたあとに、どのくらいの時間で赤く戻るかを見るテストで、家でも簡単に出来ます。
良い動画があったので掲載しておきます↓(設定で日本語字幕が出るようにしましょう)
指先をギューっと押さえて、血液を追い出した後、その手を離すと血液が戻ってきますが、脱水状態だとその戻りが悪くなるという原理を利用したものです。
2秒以内で普通の色に戻れば正常です。(大泣きしたりして血圧が上がっていると騙されちゃうことがありますが)
これは非常に簡単な方法ですので、皆さんもぜひ試してみてください。
まとめ
ウイルス性胃腸炎の対処のポイントは、まずウイルスを貰わないことですが、もらってしまったら、あとは治療を頑張るしかありません。
通常はOS-1などの経口補水液を少しずつ与えることで脱水を予防できますが、嘔吐を繰り返したり、同時に下痢もひどくなってきた場合は脱水に陥ることがあります。
もし脱水が心配になれば、ぜひ今日の内容を参考にしていただき、状態を判断してあげてほしいと思います。
判断に迷う場合や、脱水を疑った場合は、かかりつけ医に早めに相談しましょうね。
今日も読んでくれてありがとう。
ではまた明日もお会いしましょう👋
おまけ:本日の日替わり動画
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