今日は「リンゴ病」。
みなさんも大人になるまでに一度は聞いたり、何なら見たことがあるのではないでしょうか。
でも、意外とどういう病気なのか詳しく知っている人はいません。
今日は、友達に知ったかぶりできるくらい分かりやすく解説します👍
リンゴ病の原因
リンゴ病とは、医学的には「伝染性紅斑」とも呼ばれる子どもに多い感染症です。
原因(病原体)はヒトパルボウイルスB19。
流行する季節は特に決まっていませんが、年始から増え始め、7月上旬ごろに発生数が増えるような年が多いです。
厚労省の統計によると、5〜9歳での発生が最も多く、ついで0〜4歳が多いと報告されています。
感染力は比較的強く、空気感染や接触感染で広がります。大人でも感染することがありますが、症状が出るのは主に子どもです。ほとんどの場合、軽度で自然治癒し、後遺症を残すことは少ないです。
症状の特徴
伝染性紅斑の主な症状は、その名の元となった「頬の赤み」です。
この頬の赤みは「ほっぺたの平手打ち」に似ており、この病気の特徴的なサインとされています。
発症後数日で、手足に発疹が見られます↓
医学用語では「レース状紅斑」や「網目状紅斑」といったりします。
「レース」というのは車などのレースではなく、カーテンなどで使われるレースのイメージです。
このように、見た目が強烈なので、発疹ばかりが気になるのですが、この病気は非常に長い経過をとります。
まず、ウイルスが体内に入ってから1週間ほどで、微熱や風邪のような症状が出現します。
その後また1週間ほどしてから、上記の様な発疹が出現するのです。
そしてまた1週間ほどで発疹も消えていき、病気が終了(治癒)することになります。
診断と治療
伝染性紅斑は、発疹の見た目で大体診断がつきます。
血液検査でパルボウイルスに対する抗体を測定することはできますが、健康保険が使えず、また結果が出るのも1週間ほどかかるので、一般的な医療機関で検査することは殆どありません。
特別な治療は必要なく、ほとんどの場合自宅での安静と対症療法で回復します。発熱がある場合は解熱剤を使用し、かゆみが強い場合は抗ヒスタミン薬が処方されることもあります。
感染経路と予防方法
伝染性紅斑の感染経路は主に飛沫感染です。
発疹が出る前の風邪症状の時期に、くしゃみや咳によってウイルスが拡散し、他の子どもたちに感染します。
発疹が出る時期にはすでにウイルスを排出しなくなっています。
ただ、この風邪症状の時期にその症状がリンゴ病によるものかどうかを判断することは不可能です。
ですので、特に有効な予防方法というのはありません。
家庭でのケア
発疹が出た時期に特別なケアの必要はありませんが、必ず患者さんから質問されるのが、
「幼稚園や学校には行ってもイイんですか?」
ということです。
上記の様に、発疹が出た頃には感染力はなくなっているので、登園・登校を停止する必要はありません。
いつ医師に相談するべきか
通常、伝染性紅斑は症状が軽い病気ですが、症状が重い場合や長引く場合は医師の診察が必要です。
発疹以外の症状で有名なのは、関節炎や血小板減少、顆粒球減少症、血球貪食症候群などがあります。
顔が赤くなるだけでなく、他の症状がある場合は早めに医療機関に連絡してください。
また、妊婦さんが家庭内で接触した場合も、念のため医師に相談することをお勧めします。
まとめ
いかがでしょうか。
知っているようで知らないリンゴ病。
ほとんどが軽症で済みますので、知っていればそれほど心配する必要はありません。
ただ、気を付けるポイントもいくつかありましたね。ぜひ覚えておいてください👍
今日も読んでくれてありがとう。
ではまた明日もお会いしましょう👋
おまけ:本日の日替わり動画
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