こんにちは
コドモのミカタです
昨日はウイルス性胃腸炎の予防についてお伝えしました↓
外来で「ウイルス性胃腸炎ですね」とお伝えすると、
「なんのウイルスですか?」
とご質問いただくことがあります。
そう、ウイルス性胃腸炎というのは病状の名前であって、病原体の名前ではありません。
胃腸炎を起こすウイルスにはいくつかありますが、最近は敢えて病原体が何かを特定しなくなっています。
それはなぜか?
ウイルスの種類によって何か違いがあるのか?
ナドナド、解説してみたいと思います
では行ってみましょう
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さて、まず最初の課題から。
①なぜ最近ウイルスの検査をしないことが多くなったのか
ズバリ言うと、、、
ウイルスの種類がわかっても治療は変わらないから
ハイ、これに尽きます
ウイルスを殺すお薬があれば、原因ウイルスを特定する必要があるんですが、そんなのは無いワケです
嘔吐していれば、制吐剤(吐き気止め)。
下痢していれば、整腸剤。
発熱していれば、解熱剤。
脱水があれば点滴。
そう、ウイルス性胃腸炎の治療は、対症療法が中心なのです
加えて、最近は保育園・幼稚園の感染対策においても、ガイドライン上は病原ウイルスが何かということは区別する必要はなくなっていて、「ウイルス性(感染性)胃腸炎」という表記でまとめられるようになりました。
どんなウイルスでも、接触感染対策、つまりは手洗いと消毒が大事ということは変わらないワケです。
ちなみに、便で判定できる検査キットはあるにはあるんですが、検査をするともちろんお金がかかります
患者さんの自己負担はもちろんのこと、7割以上を負担してくれる保険や自治体補助にも負担がかかることになるので、親や医療者、保育園の興味だけでお金を使うことは慎まねばなりません
次の問題は
②ウイルスごとに症状は違うのか?
これね、基本的には大きな差はありません。
ウイルス性胃腸炎の3大症状は、下痢・嘔吐・発熱です。
過去の論文などを見ると、多少の差はあるものの、症状だけでウイルスを確定することは難しそうです
若干の違いがあるとすれば、
- ノロは突然の嘔吐で始まる確率が高い
- ノロは大人もかかりやすい
- ロタとアデノは高熱が出やすい
- ロタは下痢が長引きやすい
というくらいでしょうか。
ま、このあたりと、周囲での流行状況を考えながら、たぶんコレかな、という感じで推定はしたりします
大事なのは胃腸炎そのものよりも合併症や周囲への感染予防かな。
脱水だとか、オムツかぶれだとか、家族内で広がらないかとか。
そういうことを総合的に考えながら、小児科医はホームケアのアドバイスをしております
なので、あんまりウイルスの種類にこだわる必要はありません
ご理解いただけましたでしょうか?
では今日はこのへんで
また明日もこのブログでお会いしましょう
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