最近、とっても胃腸炎が増えてきましたね。
ウイルス性胃腸炎と診断がつけば、あとは食事療法と整腸剤くらいで経過を見ることになるのですが、治ってくると気になるポイントが出てきます。
それは「いつから保育園に復帰していいのか」問題。
厚労省が発行している保育園のガイドラインには
「嘔吐、下痢等の症状が治まり、普段の食事がとれること」
との記載があります。
ここで気になるのが「下痢の症状が治る」というポイントで、どういう状態になったら治るのかが一般の方には(もしかすると医療関係者も)わかりづらいポイントではないかと思います。
今日はそんな「どこからどこが下痢か」という点を解説してみたいと思います。
そもそも下痢はなぜ起こる?
下痢というのは、体の防御反応です。
悪いバイキンや有毒な化学物質などが消化管に侵入した時、体が「コイツは危険だ💢」と判断した時、消化管は分泌液(腸液など)を大量に排出して、悪いヤツを腸管から追い出そうとします。
それが下痢です。
なので、言葉の定義をすると、下痢は
「水分含有量の多い便を頻回に排泄する状態」
と定義されます。
つまり下痢かどうかは水分含有量で判断するということです。
下痢と正常便はどう判断?
次に問題となってくるのが、「どの程度の水分が含まれると下痢というのか」というポイントですね。
これに関しては、国際的な基準があります。
その名をブリストル・スケールといいます。
1〜7のタイプに分けられています。
正常は4と5で、6や7は下痢ということになります。
6や7はかなり水分量が多いことがわかります。
つまり、ある程度固まってきて、形が出来てきたらタイプ5になり、「下痢ではなくなった」と言えます👌
こんな感じで治ったかどうか判断すると良いでしょう。
最後に
下痢かどうかの判断、少しはしやすくなったでしょうか。
ちなみに、便が普通の状態に戻っても、実はウイルスは数週間は便にで続けます😱
一見形が良くなったからといって、手洗いを油断していると、家族に感染してしまったりするので、治っても1週間程度は念入りに手洗い・消毒を心がけた方がいいですね👍
今日も読んでくれてありがとう☺️
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